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2018.05.12 Saturday
いのちの学校in東京2018会場(大安寺)への行き方

いのちの学校in東京4期の会場泰獄山 大安寺(たいがくさん だいあんじ)

へのアクセス方法です。

 

渋谷駅都営バス(都01)新橋駅行き「南青山7丁目」「西麻布」より徒歩3分

東京メトロ日比谷線・都営大江戸線 六本木駅 徒歩10分

東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩10分

 

お寺の住所で地図検索をすると、入口ではない所を案内されることがあります。

インターネットや地図アプリなどで調べるときは、

 

秀和麻布笄町レジデンス

(東京都港区西麻布2丁目24−25)

を検索すると門に着きます。

建物右脇の道に入ると大安寺の入口です。

 

門はお隣のお寺「慈眼院」と並んでおります。

左側の通路をお進みください。

こちらから入りまして

 

右の道を進むと

(ちなみに、左側のスペースにお車を数台駐車可能です。)

お寺の建物になります。

右側の建物の扉から入りまして

玄関左の下駄箱にお履き物を入れましたら、

そのまま廊下を奥まで進みます。

 

左側の階段を上がって

目の前のお部屋が会場となります。

和室です。

あぐらや足をくずしても座りやすい服装をおすすめします。

 

 

また、最寄りの駅からのいくつかのルートもご案内します。

 

★渋谷駅よりバスルート

 

渋谷駅東口(ヒカリエ・宮益坂側)地下鉄では9番出口付近にある

51番のバスターミナルから「都01」のバスに乗ります。

いずれのバスでも大丈夫です。

 

1「南青山7丁目」で降りて徒歩(3分)

「南青山7丁目」で降りた場合は、

目の前の横断歩道を渡って目の前の道を進むと

「長谷寺」が見えてきます。

門の手前の道を右に進んでいきます。

ジグザクと曲がって・・

まっすぐ進んでいって

白く特徴的な外壁の「秀和麻布笄町レジデンス」の

すぐ先の角を左に曲がると大安寺の門です。

 

 

 

2「西麻布」で降りて徒歩(3分)

 

そのままバス進行方向に進んで

一つ目の角を左に曲がります

 

Barbizon73(手前にポストがある建物)の左側の道を進みます。

建物上部が階段のようになっている「秀和麻布笄町レジデンス」の

手前の角を右に入ると大安寺の門です。 

 

※こちらは「渋谷⇒新橋」のルートの場合です。

新橋からバスに乗った場合はバス停の場所が変わります。

 

★六本木駅より徒歩(10分)ルート

 

六本木駅を降りましたら、

写真矢印の「2番」出口を目指します。

 

エスカレーターやエレベーターをご利用の場合は、

上って左側に進みます。

 

2番出口目の前の道をそのまま進んで

ひたすらまっすぐ進んで

坂を下っていくと

西麻布の交差点に着きます。

横断歩道を渡って左側の道2つ目の角を右に入ると

西麻布のバス停ルートにある

Barbizon73(手前にポストがある建物)が見えます。

こちらの左側の道を進み

建物上部が階段のようになっている「秀和麻布笄町レジデンス」の

手前の角を右に入ると大安寺の門です。 

| okaku-terumi | いのちの学校 | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2018.05.01 Tuesday
【お便りを募集中】母の日プロジェクトが再開いたします。

今年も、亡きお母様へのメッセージを募っております。

 


109 年目、110 年目と2年間、団体の運営状況として継続するのが難しく

中断をしておりました「母の日のプロジェクト」をこの度再開する運びとなりました。

 

 

今年は母の日が誕生してから ちょうど110 周年。

またリヴオンとしても、プロジェクトの 10 周年となります。

 

この2年間にもお手紙を届けてくださったみなさまには

お待たせしましたことを心からお詫び申し上げます。

 

またこれまでこのプロジェクトに想いや言葉をお寄せくださり、

応援してくださった皆さまに心からの感謝の気持ちと共に、

「111年目の母の日」を大切に発刊できればと願っております。

 

母の日プロジェクト 編集メンバー一同



近況を知らせたい気持ち、懐かしい気持ち、

寂しい気持ち、嬉しい気持ちや悲しい気持ち、

そして時に恨みたい気持ちでさえも、

まずはそのままに言葉にしてみませんか?

そしてもしよろしければ、リヴオンにもお寄せいただければ幸いです。


 

**★母の日プロジェクト 募集要項★**

 

今年も亡き母へのメッセージを募っております。


手紙・詩(800 字まで)・手記(1600 字まで)・絵(はがき大) 4 つの形式いずれか

お母さまへの想いを表現したいと思われた際には、どうぞご寄稿ください。

 

〆切は 2018年5月8日(火)(必着) です。

 

〆切まで日のないお知らせになってしまい、恐縮ですが、みなさまのご寄稿お待ちし
 ております。

 

送り先:リヴオン事務局 

宛先:「母の日プロジェクト」

住所:〒116-0002 東京都荒川区荒川 4-25-8-603  (一社)リヴオン 行

Mail: info★live-on.me  ★を@に変えてお送りください。

Fax: 03-6806-7180

| okaku-terumi | 母の日・父の日プロジェクト | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2018.05.01 Tuesday
【イベント】5/30(水)お寺からつながるグリーフケアin静岡

この度僧侶のためのグリーフケア連続講座in静岡の受講生で、

修了式&学習プレゼンのイベントが開催されます。

 

 

 

これまでの講座のレポートはこちらです。

 

第1講 グリーフケアの基礎
 第2講 自分自身を知る時間
 第3講 「聴く力」を身につける

第4講 お寺×グリーフケア 〜その1〜

 

 

静岡の地域においてさらに、「グリーフケアが当たり前にある社会」に向けた
 広がりを大事にしたいと思います。

 グリーフケアの知識を学び、体感的、実践的に「聴くことの力」を学ぶ
 ロールプレイを重ね、僧侶としてこの学びをどう活かしていくのかを考える
 プログラムを経て、得たことから

 「グリーフケアを学んだ私の変化〜Before&After〜」

 「僧侶から生まれるグリーフケア企画」

 の発表を行います。

 

当日は遺族会を運営されたり、グリーフケアに関わる方はもちろん関心のある僧侶、
 葬儀社、医療関係者など、死に直面する立場の多様な人達がつどい、出会える場に
 なればと願っています。


 この場で生まれるつながりが、静岡のグリーフケアを豊かにする一歩となりますように。

 



  「お寺からつながるグリーフケアin静岡」のご案内

 日時:5月30日(水)18時〜20時半頃(終了後 懇親会あり)
    ※受付は17時半頃より開始

 場所:蓮福寺 (静岡県掛川市肴町6)
    東海道新幹線「掛川駅」から徒歩5分
    

 内容:●「僧侶のためのグリーフケア連続講座」修了生による発表
     1)私の変化 Before&After 
     2)僧侶が生み出すグリーフケア企画 発表
    ●静岡で「死別」「いのち」」を支える活動

    しているゲストのショートスピーチ
    ● 参加者同士の対話、交流

 参加費:1,000円(当日会場にて)

 定員: 50名程度

 

お申込:こちらの<お申込フォーム>よりお申込ください。

※  5/6まで事務局は休業しております。

     お申込みへの返信は、5/7以降となります。※


来てほしい方:
  ・グリーフケアに関わっている方や興味のある方
  ・身近な人や大切な人を亡くされた方 
  ・このテーマに関心のある
    看護師さん、お医者さん、葬儀屋さん、石屋さん、学校の先生、カウンセラー
    宗教者(僧侶、牧師や神父,シスター等)、介護に関わる方、など

 

 

学んだお坊さんたちが学習発表の場、そしてつながりを広げる場を開きます。

ご関心のあるみなさまのご参加を、メンバー一同心よりお待ちしています。

| okaku-terumi | 僧侶・宗教関係 | 12:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2018.04.13 Friday
【静岡】僧侶のためのグリーフケア連続講座第4講開催レポート

僧侶のためのグリーフケア連続講座 4講座レポート

 

はじめまして。第4講の参加感想レポートを担当させていただきます、静岡市清水区法泉寺・副住職の望月康寿と申します。

 

 

この講座も早いもので第4回、もう折り返し地点をすぎてしまいました。

私はこの講座に参加する前は、恥ずかしながら「グリーフ」「グリーフケア」という言葉をまったく知りませんでした。プレ講座があるという先輩からのお誘いもあり、また、少しでも自分自身の勉強になればと思い申し込みをしました。

 

プレ講座が終わったあと、改めて自分のこれまでの僧侶としての道を振り返ってみました。その中で、

「大切な人を亡くされたご遺族とのやりとりの中で、自分は果たしてその気持ちに寄りそうことができていただろうか?」

「仏教のおしえを説くことに偏重してご遺族の気持ちをないがしろにしてしまっていたのではないか?」

「もしグリーフケアという言葉を知っていたのなら、もっと違った言葉をかけることができたのではないか?」

と思い悩みました。そして、これを機にきちんと学びこれから先に活かせるようにと思い本講座に申し込みました。

 

 

4講は今までのようなグループワーク形式ではなく、特別講師をお招きして講義形式でお話を聞くというものでした。

最初は毎回恒例のチェックインから始まりました。今日のお題は「今の自分の気持ちを手拍子で表現する」でした。講座がはじまったころは、自分の順番が来るまで何を話そうかとあれこれ考えこんでしまいましたが、今では肩の力をぬいて自然に自分の思いを口に出すことができるようになりました。こころなしかみなさんも笑顔で答えることが増えてきたように感じます。

 

 

特別講師には真宗大谷派存明寺・酒井義一氏がいらっしゃいました。酒井氏は現在ご自坊で、ご遺族が集まり語り合う「グリーフケアのつどい」(以下:つどい場)を定期的に開催されています。

 

はじめはスライドショーを見ながら、酒井氏がなぜつどい場をはじめたのか、どうやって運営しているのか、気をつけなければならない点はなにか、などを講義形式で学びました。この講義の中で、酒井氏が大切にしている言葉をいくつか紹介してくださいました。

 

その中のひとつに「あなたの悲しみは、いつか誰かの慈しみになる」という言葉がありました。私たちは生きてきた中でさまざまな喪失を経験しています。しかし、その喪失から感じることというのは一人ひとり違うということをこの講座を通じて学びました。そして、それを一人で抱え込んでしまうのではなく、誰かに話を聴いてもらうことの大切をグループワークを通じて知りました。

 

 

 

このつどい場のような、喪失から感じたことを共有できる場がこれからもっと増えていけば、もっとたくさんの人が自身の喪失体験を悲しみだけで終わらせてしまうのではなく、誰かに寄りそい支えとすることができる。この言葉からはそんな可能性を感じました。

 

 

休憩をはさみ、後半からは酒井氏が開いておられるつどい場の体験をしました。まずは参加者になりきるためいったん外に出て、受付をするところからスタートします。

 

 

受付を済ませ参加者が全員集まると、本堂へと移動しお勤めを行いました。お勤めが終わると、会場となる部屋へと移動します。

 

 

 

部屋に入ると、ゆったりとしたBGMが流れていて、ロの字状に並べられた机の真ん中のスペースには綺麗な花が生けてありました。参加者がリラックスしてつどい場に参加できるよう、あちこちに細やかな配慮がみてとれます。

 

 参加者が揃うと、スタッフ役の方からつどいにおいて大切にしたいことの説明がありました。その約束事は、

  ・人の話を聞くことを大切にします

  ・今の自分を語ることを大切にします

  ・聞いたことは外部にもらしません

  ・話したくないときは話さなくてかまいません

  ・いたみが一人ひとり違うことを大切にします

  ・くりかえし同じことを語ってもいいのです

  ・時間を大切にします

 

 

7つです。説明が終わると、参加者の自己紹介がはじまりました。今日のテーマは「春といえば?」ということ。みなはじめて参加した人になりきり、緊張した面持ちで自己紹介をしていました。

 

 自己紹介が終わると、酒井氏からお話がありました。このお話のなかで、「WALKING TOUR」という動画が紹介されました。この動画は「亡くなった人と出会いなおすこと」をテーマにしたもので、2002年に公開されてからインターネット上で大きな反響を呼び、CDや絵本も出版されているそうです。

 

 

 

亡くなった人はいなくなってしまったのではなく、すぐそばにいる。見えないけれども、自分たちのことを応援してくれている。

とてもこころに響くものでした。こういった動画、歌、本などの作品はたくさんありますが、それらをすべて自分だけで見つけるのはなかなか難しいことだと思います。なので、「こんなものもあるよ!」という情報をこれからみなで共有できていけたら面白いと思います。

 

 

 

続いて、参加者が自分の思ったことを語っていく時間がはじまりました。一人ずつ順番に、今の自分の思いや今までの喪失体験から感じたことをゆっくり語っていきました。話をしている人以外はみな真剣に、全身で話を聴いていました。途中で涙声になったり、言葉に詰まってしまったりした人もいましたが、急かされたり遮られることもなく最後まで自分のペースで話をすることができている様子を見て、ここがとてもあたたかい場なんだと実感しました。

 

 

 

 つどい場の疑似体験が終わると、最後に感想の共有と質疑応答の時間がとられました。

「つどい場はどうやって宣伝しているのか?」

「新規の人が入りやすくするためにはどうすればいいか?」

「参加費の処理はどうしているのか?」

など多くの質問が飛び交い、さらにそこから発展していろいろな意見が飛び出し、時間ぎりぎりになるまで白熱したまま続きました。時間があれば、もっとみなさんの意見を聞いてみたかったです。

 

 

 

 今回の講座を通じて、前回までの講義で学んできたことが実際にお寺でどういう形で生かせるのか?ということがおぼろげながら見えてきた気がします。この場で学んだことを知識として自分の中に仕舞い込んでしまうのではなく、外に向けて活用し、これから先「お寺だからできること」を実践していけたらと思います。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(記録:望月康寿)

 

********************

 

<イベントのお知らせ>

 

僧侶のためのグリーフケア連続講座では、特別講として

「お寺からつながるグリーフケア」という修了式&学習プレゼンのイベントが開催されます。

 

静岡の地域においてさらに、「グリーフケアが当たり前にある社会」に向けた
広がりを大事にしたいと思います。

グリーフケアの知識を学び、体感的、実践的に「聴くことの力」を学ぶ
ロールプレイを重ね、僧侶としてこの学びをどう活かしていくのかを考える
プログラムを経て、得たことから

「グリーフケアを学んだ私の変化〜Before&After〜」

「僧侶から生まれるグリーフケア企画」

の発表を行います。

 

当日は遺族会を運営されたり、グリーフケアに関わる方はもちろん関心のある僧侶、
葬儀社、医療関係者など、死に直面する立場の多様な人達がつどい、出会える場に
なればと願っています。


この場で生まれるつながりが、静岡のグリーフケアを豊かにする一歩となりますように。

  「お寺からつながるグリーフケア」

日時:5月30日(水)18時〜20時半頃(終了後 懇親会あり)
   ※受付は17時半頃より開始

場所:蓮福寺 (静岡県掛川市肴町6)
   東海道新幹線「掛川駅」から徒歩5分 
   

内容:●「僧侶のためのグリーフケア連続講座」修了生による発表
    1)私の変化 Before&After 
    2)僧侶が生み出すグリーフケア企画 発表
   ●静岡のグリーフケア団体によるプレゼン
   ● 参加者同士の対話、交流

参加費:1,000円(当日会場にて)

定員: 50名程度

 

お申込:5月1日より受付を開始いたします。

来てほしい方:
 ・グリーフケアに関わっている方や興味のある方
 ・身近な人や大切な人を亡くされた方 
 ・このテーマに関心のある
   看護師さん、お医者さん、葬儀屋さん、学校の先生、カウンセラー
   宗教者(僧侶、牧師や神父,シスター等)など

 

学んだお坊さんたちが学習発表の場、そしてつながりを広げる場を開きます

| okaku-terumi | 僧侶・宗教関係 | 15:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2018.04.13 Friday
【開催情報】いのちの学校 in 東京2018

****次回のお知らせ****

 

5月16日(水) 18:30〜

 

第1講 「失うこと」について学ぶ

 

内容:グリーフってなんだろう?というところを学んでいきます。

 

会場:大安寺 <アクセスはこちらです>

 

***************

 

 

 

大切な人をなくした自分自身や他者を大事にするために必要な「グリーフケア」を共に学び合う全12回の連続講座、「いのちの学校」の東京4期目が、2018年5月16日より開講いたします。                                

 

大切な人を亡くした時…

心の中でどんなことが起こっているか

あなたは知っていますか?                               

 

こんがらがった気持ちをほぐしたり今を生きていくための手がかりを探ったりする。

そんな時間になればと願っています。

 

                                 

 

                                 

**いのちの学校in東京2018 講座概要**                      

                                           

I.グリーフを学ぶ                 

2018年

第1講    5月16日(水)   「失うこと」について学ぶ

第2講    6月22日(金)   イロイロな感情

第3講    7月17日(火)   トラウマについて学ぶ

 

II.自分自身を大切にする                    

第4講    8月17日(金)   「私をしらない私」を知る

第5講    9月28日(金)   身体とつながるヨガ

第6講    10月16日(火) 自分自身を大切にする

 

III.グリーフを表現する                      

第7講    11月16日(金) 亡くしたことを想う

第8講    12月17日(月) アート通じて表現する

2019年

第9講    1月16日(水)   「思い出の場所」詩

 

IV.これから生きる                               

第10講  2月22日(金)   お坊さんと死について考える

第11講  3月6日(水)     日常でできるグリーフワーク

第12講  4月16日(火)   未来ビジョン

 

 

<時 間> 18:30~21:00(受付は18:00からです)  

 

<参加費> 2,000円(各講座ごとに)

 経済的にしんどい方はご相談ください。

 

<会 場> 泰嶽山 大安寺                   

〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目24−23

 

渋谷-新橋行きのバス(都01)「西麻布」より徒歩3分

六本木駅(2番出口)・乃木坂駅(5番出口)より徒歩10分         

会場まで行き方は<こちら>です。

                                 

<対象> グリーフケアを学びたいすべての方

これまで病気、災害、自殺、事故などにより大切な人を亡くした方や、

医療者、葬儀業従事者、宗教者などにご参加いただいています。        

                                 

<お申込>

事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。

途中回からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。        

 

 

<お問合わせ先> リヴオン事務局       

☎ 03-6806-7180

メール info☆live-on.me   ☆を@に変えてお送りください。

 

(写真前列 中央:水口陽子 右:五藤広海)

 

<ファシリテーター>                        

水口 陽子(リヴオン理事)     

五藤 広海  (浄土真宗本願寺派 光蓮寺僧侶)      

                                 

<特別講師>                    

野村由未来(第5講)               

吉水 岳彦(第10講 浄土宗光照院 副住職)       

 

 

☆ご参加を心よりお待ちしています☆

| okaku-terumi | いのちの学校 | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2018.03.28 Wednesday
【開催レポート】てるみん英国の研究報告会@日本財団ビル 〜その2〜

3月2日(金)、東京・日本財団ビルにおいて講演

 

「いのちを支える社会づくりへ〜日英の自死遺族支援の発展と課題〜社会政策の視点から」

 

を行いました。

 

本講演では、「てるみん」ことリヴオン代表理事・尾角光美が日本財団国際フェローシップ5期生としてイギリス・ヨーク大学(University of York)で1年間修士課程において研究し、修了した成果を発表するとともに、「よこさん」ことリヴオン理事・水口陽子がてるみん渡英中のリヴオンの活動報告をいたしました。

 

 

聴講者の皆さまに交じって参加したリヴオン学生インターン・飯田茉彩が当日の模様をレポートいたしました。

今回はその第2弾です。

 

 

よこさん発表!

 

てるみんの発表から10分間の休憩を挟んだのち、よこさんこと水口陽子より「てるみんが渡英中のリヴオン」と題してリヴオンの活動報告をいたしました。

 

 

一人称のグリーフ

 

まずは、よこさん自身の経験した喪失が一人称で語られました。夫を交通事故で突然亡くした経験を、自らと自身の子どもたちが歩んできたグリーフの道のりと共に、よこさんがリヴオンと出会い、活動するまでになった経緯が語られました。

 

 

 

活動は縮小?

 

てるみんの英国留学が決定して、密かに囁かれていたのが「てるみん不在でリヴオンは大丈夫?」という説。

活動の縮小を懸念する声もあったようですが、細やかなオンラインミーティングの実施や業務の見える化などの努力の甲斐あって、むしろ活動が拡大した報告がされました。

 

(一つ前のパートで、よこさんのパーソナルなストーリーに聞き入っていた客席も、ここで良い報告を受けて雰囲気が緩んだように感じられたのは気のせい?!)

 

具体的な活動報告は以下の通り。

 

 

<遺児支援>

  ・「大切な人を亡くした若者のつどいば」「年越しいのちの村」

   →京都での開催継続、「つどいば」は東京で新ファシリテーターが誕生し、新たに大阪での開催も決定

 

 

<自殺予防関連事業>

  ・「いのちの授業」

   →国の「SOSの出し方教育」のモデル事業として埼玉県鴻巣市市内の小中学校19校で「死に学ぶ命」をテーマに実施

 

 

<グリーフサポート>

  ・「いのちの学校」

   →名古屋・東京で初の2地域同時期開催

  ・大阪「子ども若者のグリーフケアプログラムを学ぶ連続講座」

   →大阪ガス助成金プログラムの補助を受け、ファシリテーターの育成を実施

 

 

生き心地ライン 体験

 

「いのちの授業」のプチ体験として、「授業」で実際に使われている「生き心地ライン」を会場の皆さまにも実感していただきました。

 

 

「生き心地ライン」とは、その名も自分の「生き心地」を客観的に把握するためのリヴオンオリジナルのツールです。

 

左端が「生きたい」「しあわせ」を最大限に感じている状態、右端が「死にたい」「つらい」と感じる一番しんどい状態を表しています。

リヴオンでは、右寄りの地点にいるときは、セルフケア、平たく言えば「自分の体と心に少し優しい時間」を持つこと、またそうした脆い状態にあるとき自分の弱さと出せることは命を守る上ではむしろ強さであること、をお伝えしています。

 

 

講演では皆さまに

 

今の自分、1週間前の自分、次の誕生日の自分

 

の生き心地がそれぞれラインのどの地点にいるか内省・想像いただきました。

ちなみに、よこさんによれば「授業」を受けた子どもたちの中には、次の誕生日の自分について「真ん中かな、人生ほどほどがいいんだよ」と達観したコメントをしてくれる子もいたとか……

 

 

リヴオンをめぐる人達

 

上に紹介した事業以外にも、リヴオンとつながっている方々は日本各地にいらっしゃいます。ここでは、北海道の僧侶の方々、講演に読んでくださった青森などの皆さんのご紹介がありました。

 

来場されていたリヴオン・ファンドレイジング担当の理事 鴨崎貴泰さん、並びにリヴオン事務局の但馬香里さんにもマイクが渡され、彼らだからこそ知る、てるみん渡英中のマル秘エピソード(?)やリヴオンへの想いが披露されました。

 

 

鴨崎さんは活動の紹介と共に、リヴオンを継続的に支援するマンスリーの寄付会員「ohanaメンバー」についてもお話をしていきました。

 

この「ohana(オハナ)」とは、血縁に限らず、有事の時に助けることをいとわない関係。

広い意味を持った「家族」というハワイの言葉です。

 

継続的な支えが、リヴオンという団体の運営の支えとなり、またリヴオンを通じて親やきょうだいを亡くした子たちや大切な人の死別を経験した方々のつどう場であったり、現実的な課題を解決していく力へとつながっていくことをお話されていました。

 

他にも、作業のお手伝いなどをすることでリヴオンを支える「駆けつけ隊」についても紹介しました。

 

 

チェックアウト

 

2時間半に渡って催された講演も、とうとうお開きの時間となりました。

当日司会を務められた日本財団国際フェローシップ担当の田中さんよりご感想と、博士課程に挑戦するてるみんへの励ましの言葉を頂いた後、チェックインのとき同様全員で円となり、そして皆で手をつなぎ大きな輪を作りました。

 

ここでてるみんが最後の挨拶。来場された方々への感謝を意を表しつつ、参加者の皆さまの間にもご縁が生まれるよう願いました。

 

 

 

チェックアウトは「心の電流送り」。輪にいる一人一人が、隣の人が自分の手を軽く握るのを感じたら、もう片方の手で隣の人の手を握り「電流」を送っていくアクティビティです。

よこさんからスタートした電流は一瞬安否(?)が危ぶまれましたが、最後は無事に電流が戻り、報告会は無事お開きとなりました。

 

 

〜あとがき〜

 

2回に渡ってお送りした報告会レポート、いかがでしたでしょうか。

 

報告会に参加して印象的だったのは、お坊さん、葬祭関連業、医療系の方、マスコミの方等など、参加者の皆さんのバックグランドが様々だった点です。

私が実際にお話ししたのは参加者の方々の一部ですが、ご職業やリヴオンとの繋がり、ご自身のグリーフや遺族支援への関わりなど、それぞれ違うストーリーをもって会場にいらしていました。

 

 

私はリヴオンに出会って2年ほどになりますが、これまで参加してきたのは死別を体験した若者向けの「つどいば」と「年越しいのちの村」がほとんどでした。

もちろんその他のリヴオンの活動も Facebook 上の活動報告や「リヴオンしんぶん」で知識としては知っていましたが、実際に交流したのは若者対象イベントの関係者に限られていました。

 

 

しかし今回の報告会では「グリーフ」というテーマをとおして、本当に多様なバックグラウンドを持つ皆さまと出会うことができました。

今まで触れてこなかったリヴオンの領域を知れたのは新米インターンとして当然有意義でしたし、社会にこれだけグリーフに関心のある方がいると肌身で感じられたのは、一人の若年死別経験者として大変勇気づけられる体験でした。

 

 

グリーフについては普段から関心があるので、研究報告はとても興味深く聞きました。

特にイギリスの抱える課題として、宗教離れと遺族支援の過剰な医療問題化が指摘されていましたが、この2つは両方とも現代社会の死やグリーフに対する姿勢を強く反映していると感じました。

本来、死別やグリーフは人類共通な経験であり、世界各地の社会や宗教は遺された人たちが喪失に適応できるよう、さまざまな儀式や慣習を生み出してきました。

 

 

しかし、科学の発展とともに合理的思考が台頭し、しばしば「目に見えないもの」への信仰を求める宗教は力を失ってきています。

また、効率や生産性を追求する現代社会では、人々は死別経験「ぐらい」で立ち止まることを許されず、コスパ重視で簡略化された儀式を済ませて日々の生活へ戻っていきます。

こうして、現代人の多くはグリーフに伴う様々な感情・反応を抑圧して、自分の生活へと戻っていきます。

しかも、もはや感情を抑えきれなくなって生活に支障が出始めても、今や宗教は心の拠り所になりづらく、かといってグリーフケア・サポートの知識はないので医療へと向かわざるを得ません。

 

 

このような、死に合理的に対処しようとする傾向が将来的に逆行するとは考えづらいですし、昔の喪の文化が最善であった訳でもないでしょう。

ですから、現代には現代に合った喪の文化・システムの構築が必要であり、だからこそグリーフケア・サポートが(講演に出てきた) Big Mac 理論で扱われる全てのレベルで充実することが求められるのだと思います。

 

 

充実への一歩が、研究発表で指摘されていた情報提供なのではないでしょうか。確かに科学は死別への姿勢を変えましたが、一方で科学的手法に基づく調査は、人が死別を経験した際の反応や、抱える課題、その対処法などを次々に明らかにしています。

そして情報技術の発展によって、情報提供・収集はより手軽になっています。こういった科学の恩恵をグリーフの分野が活用しない手はないでしょう。

 

 

日本の強みとして超宗派の僧侶らにより自死者の追悼法要が挙げられていましたが、既存の宗教やお盆のような日本にもともとある慣習の力も活用しつつ、もっともっとグリーフケア・サポートが広がっていけばいいなぁと願います。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

2つのプレゼンの内容から、参加者の皆さまのご意見・発言、そして参加してみて感じたことを丸ごとお伝えしたいがために、超長文記事となってしまいましたが、当日の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

 

(飯田茉彩:写真左から2番目)

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2018.03.24 Saturday
【知多】【開催レポート】グリーフサポート連続講座in知多第2講「聴く力を育む」

今回、グリーフサポート連続講座in知多第2講「聴く力を育む」をレポートさせていただきます、真宗大谷派浄顕寺住職の秦慶隆です。

 

 

私とグリーフケアとの出遇いは、2016年7月8日、真宗大谷派の名古屋別院(東別院)で行われた尾張講習会での尾角光美さんの特別講義「なくした人とつながる生き方」でした。それまで、様々な悲しみを抱えるご遺族との関係において、自分の持っている言葉が足らず、心が右往左往することもままありました。

 

そのような中で、尾角さん及びグリーフケアとの出遇いは一つの光明でした。講義の中で紹介された「大切な人をなくした人のための権利条約」を七日参りの中で紹介させていただくようになりました。その言葉にリアクションがあると、出遇えて良かったという気持ちとともに、もっとグリーフケアについて知りたいという気持ちも増してきました。

 

そしてこの度、知多半島に点在する30ヵ寺からなる真宗大谷派名古屋教区第2組の教化事業の一つとして、尾角さんが立ち上げた一般社団法人リヴオンさんとともに、グリーフサポートについての5回の連続講座を行うことになりました。これ幸いと参加した次第です。

 

 

2018年2月16日、武豊町の皆満寺様で2回目を迎えました。テーマは「聴く力を育む」です。今回はリヴオン理事の水口陽子さんと、先にリヴオンで学ばれている岐阜の僧侶、五藤広海さんに来ていただきました。

 

第1回目では、ワークを通して、聞くことの難しさ、また、聞いた事柄を纏めて他人に伝える難しさを実感しました。それを受けて、今回の「聴く力」、どう育まれていくのでしょうか?

 

 

真宗宗歌斉唱後、恒例の「チェックイン」から始まります。講座における「チェックイン」とは、お互い現在の心身の状況など、一人一人の状態を共有することです。

 

今回は6人で一つの組になりました。チェックインテーマは「今日ここに来るまでに目に止まったもの」でした。私は会場まで自動車で来たのですが、道中の風景をほとんど覚えていません。カーナビの登場とともに、風景を覚えながら運転することがなくなった気がします。運営のサポートをする為に、昼食を買って早めに着くことになっておりました。

 

そして、最後の交差点にコンビニが2軒あり、「セブンイレブンとローソン、どっちで昼食買おうかな」と考えていました。そうです、私の目に止まったものは「2軒のコンビニ」だけでした。

 

しかし、他の人のチェックインを聴くとどうでしょう。人や自然、解体中の建物、古い家、建築中の家、道路工事、実に色々な事を見ています。視点は人それぞれなんだと実感しました。

 

 

そして、水口さんのお話が始まります。

合図に使われるベルの音をじっくりと聴くことから始まりました。

 

今回のテーマ「聴く力を育む」の目的を話されます。

 

あり方として、他者をケアするためにも自分自身を知ることと、セルフケアがベースにある状態。スキルとして、「聴く」に必要な具体的方法を身につけることです。

 

また、今回が初参加となる人もいるので、場のルールの再確認や約束の共有をしました。

 

 

「ミニワーク」が始まります。

「きく」を感じてみる時間です。

2種類の聞き方を試してみるものです。

 

一つは聞きたくない感じ・態度で聞くこと、もう一つは大切に聞かせていただく感じで聞くこと。

「うれしかったこと」を話のテーマとして、水口さんと五藤さんで例を実演してもらいます。

 

それから私たち参加者も2人1組になり、2種類の聞き方を体験してみます。交互に聞き役と話し役をします。

ワークをしてみて、よく話してもらうためには、聞き方が大切なんだということを実感しました。聞き方で話し手の話しやすさが変わってくるのです。

 

 

ワークを受けて、水口さんが「聴く」に必要なあり方について話されます。

 

「聴」という漢字は「耳」に「+(プラス)」して「目」と「心」でできているということ。

 

沈黙は何もない時間ではないということ。沈思黙考の時間でもあるということ。

 

ままに、ありのままにそのままに、たとえネガティブな言葉が発せられたとしてもまずはそのままに受け取るということ。その真意を探るということ。

 

そして、聞いている自分自身を知るということ。

 

 

 

休憩からの再開後は、「ロスライン」の「ワーク」になります。

 

「ロスライン」とは、自分が生まれてきてからこれまでの「喪失」を振りかえり、ひとつの線で表現するものです。グリーフは「死別」からだけしか生まれるものではなく、何かの「喪失」から出てくるものがグリーフであること、得ることで失うことも「喪失」だと説明がありました。例えば結婚するということは独身であることを失うこととか。

 

色々な線の書き方が例としてあげられましたが、私は単純にB4の紙に真ん中に真っ直ぐな横線を引き、年齢で目盛りを取り、ロスしたことを書き入れていきました。

得度したこと(髪を剃ったこと)、財布を無くしたこと、車上荒らしにあって色々盗まれたこと、フラれたこと、バックアップをサボっていたときに限ってPCが壊れること、等々。作成後は2人1組になって、作成したロスラインを話して共有することになっています。

 

私の今回のパートナーさんは、横軸に時間、縦軸に幸福度を取って、曲線を描いていました。

戦争を原因として、幼少期から近親者との死別を経験しており、さらに、人生の所々に身近な人やペットとの死別がありました。聞いていてとても悲しくなりました。

 

 

私においては、父方の祖母は私の生まれる前、祖父は幼少の頃に亡くしており、また、母方の祖父母は健在で、自分自身には大きな死別の経験がありません。経験はありませんが、想像し共感することはできます。

 

ワークをしてみて、自分のロス経験は話しにくいことに気づかされました。もしかすると、人に話す以前に思い出したくもなくて、このワーク内で全然振り返らなかったロスがあったかもしれません。まず自分のグリーフを聞いてもらうことによって、グリーフを話す人の心情がわかりました。

 

 

「聴く」「対話」に必要な5つのスキルについても話されました。

 

一つ目は気づく力(Awareness)。これは何に気づく力かと言うと、自分の状態や状態の変化に自分が気づくことの力だそうです。この力が足りないと、人の話を聴いていて、例えば自分がしんどくなっていったとき、それに気づかず話を聴き続け、いつの間にか自分がとてもしんどくなってしまうということです。

 

ここで「ボディスキャン」というワークが始まりました。

人のグリーフを聴いたときの自分の変化を絵に書き入れていきます。

ここでは私は気づく力があまりなかったのかもしれません。それほど深くは書き込めませんでした。

 

 

二つ目は境界線を置くこと。それは共感疲労(二次的外傷性ストレス障害)を防ぐ為に必要なスキルだそうです。共感疲労とは文字通り、共感しすぎて疲れることです。これは自分と他人との距離感が近すぎる為に起こります。しかし、相手の話を大切に聞こうとすれば、距離は近くなってしまいます。そこで自分と相手の間にお互いに心地よい境界線を置きます。感情移入しすぎないように、見えない壁を置いてみる、そんなイメージです。

 

 

2回目の休憩から再開後、生き心地ラインの紹介から始まります。生きたい、死にたいという気持ちの揺らぎは自然なことで、死にたいという気持ちから生きたいという気持ちに心地を戻っていく手段が3つ目のスキルであり、あり方でもある「セルフケア」です。

 

まず「セルフケア」からイメージすることを書きだすワークをしました。

私は「食べる」「買う」と書きだしました。

 

自分自身を大切にすること、時間、それがセルフケアで、具体的な内容は人それぞれです。

セルフケアは回復型ともっと元気型の2種類あり、3つの要点が説明されました。

 

 

そして五藤さんに担当が替わり、セルフケアの傾向を知るためのワークになりました。

横軸に、個人的←→社会的を取り、縦軸に、身体的←→内面的を取ったグラフの中に、自分のセルフケアを書いた付箋を貼っていくものです。私は「コーヒーを飲む」「チョコレートを食べる」「スイーツを食べる」「子どもと遊ぶ」「2度寝する」と書いて貼っていきました。

 

ここでも他の人の発想に感心しました。例えば麻雀は人によっては個人的なゲームにもなるし、社会的なゲームにもなるということ。

 

 

水口さんに戻り、セルフケアの重要性が説明されました。人を支える為に、自分が倒れないよう、自分が生き続けられるよう、セルフケアが大切なんだと。

「大切な人をなくした人のための権利条約」の第4条が朗読されました。

 

四つ目のスキルとして「鏡」であること(ミラーリング・リフレクション)が説明されました。相手の鏡になり、相手に相手の状態を気づかせることです。

 

五つ目のスキルは「私」を主語にすること。「私」はこう感じたと伝えること。

 

 

最後に「チェックアウト」。今回の「チェックアウト」のテーマは、今日寝るまでの間に取り込むセルフケアを3つ考えて共有することでした。私は「チョコ食べて、コーヒー飲んで、早く寝る」ことを今日したいセルフケアとしました。輪になり、恩徳讃斉唱で終了です。

 

 

この第二回目では、ロスラインのワークの為か、とても疲れた気がします。自分の喪失を話す難しさ、辛さ、それを聴く難しさ、辛さを実感した回となりました。色々な難しさを実感するばかりで、自分のあるべき姿がなかなか見えてはきませんが、今回知ることのできたいくつかのキーワードとともに、日頃から聴いていきたいと思います。

 

 

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2018.03.24 Saturday
【開催レポート】「グリーフケアの基礎を学ぶ研修会」in本願寺横浜別院 第1講

今回、「グリーフケアの基礎を学ぶ研修会」in本願寺横浜別院第1講「グリーフケアの基礎」をレポートさせていただきます、真宗大谷派本願寺横浜別院列座の家本久和です。

 

 

 

 

 

真宗大谷派本願寺横浜別院は、北は北海道から南は沖縄まで点在する53別院に一つです。

 

本願寺横浜別院は神奈川4ヶ組寺院63ヶ寺に崇敬いただいており、横浜市港南区の現在の地に「伊勢佐木町ブルース」で有名な横浜市中区長者町から40年ほど前に移転してきまして、約110年の歴史があります。

 

 2016年に別院内に「神奈川教化センター」という組織を発足し、神奈川の教化の中心地として、神奈川4ヶ組寺院と共に教化活動を行なっています。2017年の初春に教化センター内の企画広報部が発案して、グリーフケア事業を開始することに決めました。正直、最初はグリーフケアという言葉自体も聞きなれない言葉で、企画広報部のスタッフの中でも様々な議論がなされました。

 

 

そういったことから、まずは「グリーフケアとは何か?」という視点から、すでに自坊においてグリーフケアの会を立ち上げておられる、真宗大谷派存明寺住職である酒井義一氏にご出講いただき、公開講演会を2017年9月29日に開催しました。参加者は40人を超える数となり、大変盛況であり、関心の高さを伺える出来事でした。その時に初めてリヴオンの水口陽子さんとお会いすることになり、別院おいてグリーフケアの会を立ち上げるための準備に取りかかりました。それから、幾度も打合せをおこない、2018年3月8日に第1講となる研修会を開催することができました。

 

 

申込みも定員いっぱいとなる22名となり、寺院の住職、若院、坊守、門徒、企画広報部スタッフと様々な立場で参加されました。年齢においても、下は31歳から上は80歳までと大変幅広い世代間となり、和やかな雰囲気で始まりました。

 

 

そもそも、神奈川教化センターにおいてグリーフケアを取り入れるにいたった経緯は、時代の要請に応えるべくということでした。この経済至上主義の現代において、色々なグリーフが存在しています。人間として本来は、悲しい時に悲しかったり、嬉しい時に嬉しかったりするのが、ごく普通の感情であると思いますが、それが見え難くくなっているわけです。可視できない理由は様々あると思いますが、それが現代という社会だからという言葉で表現できるかと思います。

 

 

前置きはこれくらいにして、研修会の内容に入っていきたいと思いますが、まず、参加者全員で大きな輪を作り、今の状態を色で表現し、自己紹介をすることになりました。

「えっ、色で表現するの?」

といったことは一度もしたことがない体験だったので、不思議な感覚になりました。皆さんの話を聞いていると、色も濃い○○色から、薄い○○色、三原色の色など、それぞれが思い思いにこの研修会を受講することにしたというがヒシヒシと伝わってきました。

 

 

 

 初っぱなです。「My Goal」つまり私が研修を通じて一番学びたいこと、得たいことは何ですか?というところから、うーんと悩んでしまいました。

 うーん、うーん、と悩みながら、「他人の感情にどのように寄り添えばよいのか?寄り添う姿勢を学びたい」と書いてみました。寄り添うって簡単そうで、難しいですよね。僕だけじゃないことを祈りたいですが…。

 

 

 次に、「大切な人、ものなどを失うことによって生じるその人なりの自然な反応、感情、プロセス」、それが「グリーフ」であるとまず研修会冒頭でお話しいただきました。なんか、大切な人を失った悲しみだけがグリーフのような気がしていましたが、そうじゃなかったんだと、深く頷きました。知らないことがいっぱいありますね。

 

 

 

さー、ワークの時間がまいりました。題して、「イロイロワーク」です。あなたが大切な人(もの、関係性、自分)を失ったときに生まれてくる感情をあげてみましょう、また、オノマトペ(擬音語、擬態語)などで表してみましょう。そして、色や形で表現してみます。

えっ、感情を擬音で表わす?それも色鉛筆を使って描いて??そういえば、いつの頃からか絵を描かなくなったなぁ…。いっちょ描いてみるかと、描いてみたものの、難しいものですね。5種類くらい描いて、参加者全員で持ち寄って、鑑賞してみました。どれとして、同じ表現はないんだと、またこの発想はなかったと、発見することばかりでした。

 

 

 

 やってみての気づき、それはやっぱり一人ひとり発想が違っているということですね。まるで指紋のように。うーん、奥深い。

 

 

グリーフの影響は多岐にわたるということで、4つに分類してお話しいただきました。

「心理的影響」「身体的影響」「社会的影響」「スピリチュアル的影響」ですが、その中で「社会的影響」に過活動があります。本人は気づきにくいそうですが、悲しみを払拭するためにむしろ働きまくるということでしょうか。そう言えば、そんな状態の人って確かにいますね。何かを忘れるために、仕事に精を出すとか。これもグリーフの影響なんですね。あと、グリーフは乗り越えるものじゃなかったんだと、これも知らないことでした。

 

グリーフの基礎の内容に入っていって、知らないことばかり、考えたことがないことばかりの連続でした。

 大事なのは「一人じゃない」「自分だけじゃない」「ここなら受けとめてもらえる」場があるということ。

 

すごいキーポイントですね。自分にとってその場所はどこにあるのか…。まだ答えがでないと感じました。あるような、ないような、そんな場所って、一体なんだ、と。

でも、そんな場所があれば大変素晴らしい世界が広がりますね。

 

 

 

 

もう一つのワークです。僧侶が関わるグリーフケア(死別の支え)とそれ以外の人(医療者、カウンセラー、遺族支援のNPOなど)が関わるグリーフケアにはどんな違いがありますか?

 

上記テーマを班ごとに話し合い、模造紙を使って書き出す作業をしました。考える角度によって、全然人と違った意見が出るわ、出るわで、あっという間に模造紙が文字で埋まってしまいました。一つのテーマについて、みんなで考えるって大切なことですね。小学生のときの班ごとの作業の雰囲気を思い出して、それだけでも楽しかったです。

 

 

 

 

 ここでは、違いについては言及しません。この文章を読まれた方ご自身で一度考えていただければと思います。と言っても、なかなか考えられないのもまた事実ですが…。

 

 正直グリーフケアについては、言葉で表現しづらく限界があると書いていて思いました。やはり、実体験(ワーク)を行なうことで、身の事実からしか出発点はないんだなぁーと、そう思ったわけです。しかしながら、仏教においてグリーフケアを考えた時は、“はじまりとしての「死」が確かにありました。

 

まだまだ書き続けたいところですが、これからの第2講・第3講を楽しみにして今回はこのあたりでペンを置きます。

 

(文責:家本久和

 

 

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2018.03.21 Wednesday
【静岡】僧侶のためのグリーフケア連続講座第3講開催レポート

第3講「聴く力」を身につける レポート

 

こんにちは。

第3講の参加感想レポートを担当させていただきます三島市 真宗大谷派真成寺の土屋慶史です。

 

○はじめに 

 さて、2月21日、本講座の第3講が掛川の蓮福寺会場にて開催されました。講義、ワークショップを通じて「聴く力」を身につけつつ、その大切さを学びました。寺院というのは人の生死、あるいは生活にまつわる相談事が持ち込まれることも多く、僧侶に限らず寺族もその「聴き手」になることは少なくありません。そんなこともあり、近年、伝統仏教教団の中にもカウンセリング技術への関心があり、宗派によっては「僧侶のためのカウンセリング研修」というものも開催されてきました。対人援助技術がもたらす、その豊かな知恵やスキルに学びつつも、どこか僧侶側に「カウンセラーと僧侶は違うのではないか?では、その違いはどこにあるのだろうか?」というあやふやとした問いがあるのも事実でした。「聴く力」に学びつつも、その問いと向き合った1日となりました。

 

○読書感想文と模造紙をつかったワークショップ

 まずはチェックインにてそれぞれの気持ちを自己表現した後、各参加者、あらかじめ「共感」と「聴く」をテーマに本を読んだ後、その感想文を人数分もちより、それを全員で共有することから始まりました。

 

付箋のいっぱい貼られた本 見っけ

 

 

続いて、実際の寺院の現場で当事者とのやりとりで後悔したこと、戸惑った経験を元に模造紙とポストイットを用い、それぞれの事例を抽出し、班別で検討しながら、最終的には全体として共有しました。「自死遺族との関わりにおける声のかけ方」「会話における沈黙の大切さ」「思わず、望まれてもいない説教をくどくどとしてしまった」「言えたこと、言えなかったこと、両面に反省がある」等々、それぞれの現場における具体的なケースが報告されました。また、そういった事例を踏まえ、「宗教者、家族の死、あるいは良い家族ということに対して、思い込みや幻想があるのではないか」という指摘がなされ、むやみに想像してしまい、不要な空回りをしがちな私たちの有りようが確認されました。

 

それぞれの後悔がまた次につながる学びへ

 

○ロールプレイ

 まず3人1組となり、それぞれに遺族役、僧侶役、観察役となり、あらかじめ用意されたシナリオを元にロールプレイを行いました。それぞれが役割を交代しつつ、実際の対応を主観、客観の立場から検討していきます。

 

仏さまを前に聴くというのも特別・・・

 

「わかっていても沈黙を大切にするって難しい」

「当事者と僧侶が子どもの死をやりとりの中でどのように共通認識として深めるか」

「答えなくてはいけないという思い込みが問題である」

「間(ま)の大切を知った」

 

等々、意見が共有されました。

 

実行委員の元浄さんと杏さんによる合作!

 

「カウンセラーと僧侶の違い」

ここで話題になったのが冒頭で述べた「カウンセラーと僧侶の違い」でした。例えば「死んだ息子はどこに行ったのか」「天国に行ったのか、地獄に行ったのか」など、直接、死生観にまつわる問いかけの場合、死生観について具体的な世界観が教義にある宗教者ならではの対応があるのではないか、ということが意見として上がりました。その上でファシリテーターから「その宗教や世界観の全てを代表し、背負う必要はかならずしも無く、〈私は〜と信じています〉というI messageのほうが伝わることがあります」という言葉は一同、膝を打つ思いでありました。「仏教は」「○○宗では」という前提では僧侶自身、背負いきる自信が無くとも「私は」ということなら、自分の責任でアプローチできるからです。

また、(宗旨にもよりますが)定例の法話会に力を入れている宗派においては、その例会がグリーフケアの集いの役割を果たしている場合もあり、宗教者ならではの教化事業としてのより積極的な関わりを検討してみても良いのではないでしょうか。

 

○「共感もどき」〜お悩み相談の輪

 最後のワークは全員が輪になり、参加者のひとりが日常のささいな悩み事を告白し、それを聴いた他の参加者が、ファシリテーターがあらかじめ指示した内容にしたがって助言するものでした。(手元にある紙、指示は互いにみせあわない)

 指示の内容はここでは割愛しますが、それは相談されたときの共感のように見えて共感でない「もどき」「うっかりしてしまいがちなNGアドバイス」でした。被相談者(この場合は僧侶役)が善意で、つい良かれと思ってするアドバイスがどのように相談者を傷つけ、突き放してしまうのかを体験し、無意識に上から目線に立ってしまう恐ろしさについて学びました。

 

左端にいるのが今回のブログのレポーターでもある 土屋さん

 

○まとめとチェックアウトの講義

 「共感には治癒する力がある」ということを大切にしつつ、「聴く」ということがどういうことなのか、基本的な姿勢、発言の在り方についての講義。特に「聴く」上で必要とされる4っつの姿勢は僧侶側の対人援助技術の原則とも受け取れ、とても実践的でした。また、その上で些末な「スキル」の問題ではなく、「あり方」から聴くことの重要性も押さえられました。また、「聴く側」にとって時として「話を聞き過ぎてしんどくなる」こともおうおうとしてあり、そういった事態をさけるためにも「あらかじめ時間をくぎる」等、自分の心を守る工夫にも触れられました。

 

○おわりに

 今回は極めて具体的、実践的にワーク、講義を通じて相談者とのやりとりについて学びました。また、同時に宗教者としての役割を再確認した講座でした。これからの課題としては、では具体的に枕経、通夜、葬儀等の儀式の現場でどのようにこれらの実践的な対応が生かせるのか。もしくは寺院という現場でグリーフケアそのものをテーマにした集いが運営できるのか、その知恵と運営上の技術が必要とされると考えます。それはこれからの講座の主題であり、これまでの3回はそのための準備運動ではなかったのではないでしょうか。全7回、講座が終了するまで気を抜くことはできません。

 

真宗大谷派 土屋慶史

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2018.03.19 Monday
【開催レポート】てるみん英国の研究報告会@日本財団ビル

 

「てるみん」ことリヴオン代表理事・尾角光美が3月2日(金)、東京・日本財団ビルにおいて講演

 

「いのちを支える社会づくりへ〜日英の自死遺族支援の発展と課題〜社会政策の視点から」

 

を行いました。

 

本講演では、てるみんが日本財団国際フェローシップ5期生としてイギリス・ヨーク大学(University of York)で1年間修士課程において研究し、修了した成果を発表するとともに、「よこ」ことリヴオン理事・水口陽子がてるみん渡英中のリヴオンの活動報告をいたしました。

 

金曜の夕方という時間帯に関わらずお集まりになった38名の方がお集まりになりました。聴講者の皆さまに交じって参加したリヴオン学生インターン・飯田茉彩が当日の模様をレポートいたします。

 

なお、報告会は2月26日(月)京都のウエダ本社ビルでも開催されました。

こちらも新潟、名古屋、岐阜と全国から参加者がつどってくださいました。

 

 

開演の18時30分を迎えると、講演に先立ち日本財団の方からご挨拶をいただきました。

社会課題の解決における次世代のリーダーへ海外での研鑽の機会を提供する日本財団国際フェローシップは、フェローへの帰国後の継続的支援を特徴としており、本報告会の開催もそのサポートの一環である旨をご説明いただきました。

「グリーフケア・サポートが当たり前にある社会をつくる」というリヴオンのミッションにも共感の念を示してくださいました。

 

いよいよ、てるみんの登壇!会場には以前からリヴオンを応援して下さっている方々と、新たにご興味も持って下さった方々の両方がいらしたので、まずは自己紹介から。

 

自らが大学入学直前に母親を自死で亡くしたてるみんは、その後の学生生活やあしなが育英会での活動を通して、遺児の直面する困難や支援の乏しさを肌身で感じてきました。この経験からやグリーフケアや遺児支援の活動を始め、9年前に「グリーフケアが当たり前にある社会の実現」を目指してリヴオンを設立し、今に至ります。

 

 

「ご縁」をたどって英国へ
てるみんの経歴を一通り紹介したところで、いよいよ本題のイギリス留学へと話は移ります。始めは自分の研究したい内容がどの分野にあたるのか分からなかったてるみんですが、まずは関西学院大学の坂口先生に相談し、そこからエディンバラ大学に留学されていた、信州大学の山崎浩司先生につないでいただき、相談をしたところ、バース大学のトニー・ウォルター教授を紹介してもらうことができました。トニー・ウォルター先生は、死に関わる社会学では世界的に高名な先生でもあります。

 

Tony Walter 名誉教授@Bath大学


その先生とのやりとりから、Social Policy(社会政策)が自分の研究テーマに近いことを突き止めました。

 

こうして、てるみんは公共福祉の元祖の国であるイギリスで、それもローマ時代の空気を残す美しい土地、ヨークで社会政策とグリーフケアの交差点を見つめる1年を過ごすことになったのです。

 

社会政策的なものの見方をするのに大きく役立つのが、てるみんが留学してすぐ学んだ社会政策理論、その名も「Big Mac® 理論」です。

 

 

この理論は、マクドナルドのビッグマックを食べるとき、パティやバンズをばらばらに食べても美味しくなく、丸ごと全部を味わって意味があるように、社会政策も Macro(マクロ)、Meso(メゾ)、Micro(マイクロ)の3レベルをすべて見ながら、全体を吟味するべきだとしています。この3レベルをグリーフケア・サポートに当てはめると、

 

・Macroー国家、世界レベル(法律の制定、少子高齢化やグローバル化の影響)
・Mesoー団体・組織(宗教組織、NPOなど)
・Microー個人(遺族、支援者)

となります。

 

 


また背景情報として押さえておきたいのが、英国におけるグリーフケアの課題です。

キーワードは

 

ゞ杤

∪ぢ化
0緡徒簑蟆

 

があります。

 

緊縮はイギリスの財政緊縮のことで、この煽りをうけて福祉政策が大幅カットされています。特筆すべきは遺族年金の削減で、以前は遺児が18歳を迎えるまで遺児家庭に支給されていたのが、グリーフケア、遺児支援、遺族支援団体の熱心なロビー活動も空しく、なんと現在は故人の逝去後18ヶ月で打ち切られるようになっています。例えば、3歳0ヶ月でお父さんを亡くしたとしたら、これまで残り15年支えてもらえるはずだったところ、4歳6ヶ月までしか、手当てがもらえなくなるということです。参考記事はこちら

 

∪ぢ化はイギリス人の宗教観の変化を指します。病院には依然としてチャプレン(chaplain)と呼ばれる臨床宗教師が国の予算によって配置されていますが、信仰心の薄いイギリス人が増加したため、てるみんは現地でのインタビューで「教会は空っぽ」という発言を幾度となく耳にし、目にしました。

 

一般論として、死別を体験した人のうち、複雑性悲嘆やPTSD反応などで医療的なケアを必要とする人の割合は全体の10パーセント以下と言われていますが、イギリスではグリーフケア・サポートが必要以上に医療機関に任せられる傾向があります。これが3つ目のキーワード0緡徒簑蟆です。

 

てるみんの研究〜日英の自死遺族支援の発展と課題〜

 

基本知識を抑えたところで、いよいよてるみんの修士の研究本体に入ります。
てるみんが研究にあたって立てた問いは、

 

Q1 日英における自死遺族支援では何が発展のカギになったのか
Q2 日英において支援の担い手となっている主なセクターはどこか
Q3 支援における日英それぞれの強みと課題
Q4 日英が互いの国から学べることは何か

 

の4つでした。

 

研究手法は日英で自死遺族支援に関わる専門家(官僚、自治体の保健師、NPO代表や職員、研究者)へのインタビューとその分析、そしてケア・サポートに関わるセクターの相対的関与度を示す Care Diamond というチャートの制作です。

 

Q1 日英における自死遺族支援 発展のカギ
日本での支援は関連法案の立法を根拠とし、実際の政策につなげているのが特徴です。1990年代の自殺増加に従い、自死遺児が増加した社会背景があり、あしなが育英会が発足しました。そして自殺対策基本法の施行とともに100億円を投じた自殺対策強化基金が設置され、全国に100団体を超える自死遺族支援団体が誕生しました。省庁を横断した取組を導く内閣府が自殺対策を主導したことから、日本の自殺対策は「国民運動」だったと、当時、自殺対策推進準備室の室長をされていた北井暁子氏の発言をてるみんは引用しました。
 
対する英国では、自死遺族支援の前提として、戦後より、グリーフケアが寡婦支援から発展しました。その時生まれた団体は、英国最大のグリーフケアとして知られるCruse Bereavement Careであります。 現在は死因、属性は関係なく、全ての死別を経験した人に対して、電話相談、個別カウンセリング、サポートグループ、自殺に特化した遺族支援まで、幅広く支援をしています。そして、パトロンにはエリザベス女王がいます。しかしそんなクルーズの代表もインタビューで課題として「資金」についてコメントをしていました。大規模な基金が設置された日本とは異なり、慢性的に資金不足に悩んできたのもイギリスの支援の特徴です。また医療、保健、公衆衛生を担当する保健省が対策を担当してきたのも日本との違いです。

 

Q2 支援の担い手となる、主なセクター
てるみんの作成した Bereavement Support Diamond (グリーフサポート・ダイアモンド)を見ると、日英両方で支援における家族の役割は比較的小さいことが分かります。第三セクターに注目すると、日本ではたくさんの団体が自死遺族支援に特化しています。行政セクターでは、日本では全自治体が自死遺族支援に関して何らかの事業を行っていますが、イギリスではかなり差があります。進んでいるのは「リエゾンオフィサー」という一人の担当者が、遺族にの必要な支援に対して、各セクターの橋渡し役を行っている事例ですが、ごくわずかです。

 

 

 

分析結果↓

 

Q3 日英の強みと課題
何といっても「情報提供」がイギリスの強みです。ピラミッド型をした支援の階層モデルを採用しており、下から「基本的情報、知識の提供」→「自助グループや支援団体の紹介」→「一対一のサポート・ケア」→「専門的サポート、医療など」と対象を絞っています。

 

 

国で一つの形にまとめあげた「情報提供」

中でも「基本的情報、知識の提供」は全ての遺族を対象としていて、英国保健省傘下の Public Health England (イングランド公衆衛生局)が内容の充実したパンフレット Help is at Hand を作成しています。 発行に留まらず、請求部数の調査や、専門家による遺族のアンケート結果に基づく改定をも行っています。加えて、郵便番号を入力すると最寄りのサポート団体を検索できるウェブサイトも存在しています。

対する日本ではパンフレット作成は個々の自治体に任されており、質量ともにバラつきがあります。支援団体のリストはネット上にありますが、団体を網羅しておらず、検索性も大きく落ちます。

 

日本の強みには、超宗派の僧侶らによる自死者の追悼法要があります。自死で亡くなった場合、遺族は混乱状態であったり、密葬にしたりと、落ち着いて弔えないことが多いです。前述の法要は、改めて故人を偲びたい遺族にとって貴重な機会となっており、近年では地方にも広がっています。イギリスの教会、宗教者の間ではまだまだ自殺への偏見が強いとのインタビューでのコメントもあり、このような宗派をこえた大規模なつどいの開催はまだありません。

 

Q4 日英が互いの国から学べることは何か
日本がイギリスから学べる最大の点は、支援の評価の枠組み作りです。

イギリスでは各団体が支援の成果を点数化できるような評価の枠組み作りを工夫して行っています。日本では評価基準を決めず事業を行うケースが多く、自治体の自殺対策の元担当者からも「評価のガイドラインを事前に作ればよかった」という声が実際にインタビューで聞かれました。


裏を返すと、イギリスで評価の仕組み作りが盛んなのは、国からの助成金が「その団体が価値を生み出せているか」、つまりエビデンスの有無に大きく左右されるから、という事情があります。エビデンスが表面に出てこないから資金不足に、資金不足では結果を出そうにも出せない……という負のスパイラルが見られ、最大規模の支援団体でも資金難にあえぐところがあります。

てるみんはここまでのプレゼンを「日本は評価の枠組みづくりなど、改善の余地があるが、意外とイギリスに比べると日本のほうが宗教者の活躍が目覚ましいです」とのコメントで締めくくりました。


プチダイアログ

 

ここまでの発表内容を受けて、参加者自身が

 

★印象に残ったこと

 

★自分にできること

 

などについて少人数のグループに分かれて意見交換をしました

 

 

 

「お寺が情報のハブになれるよう動いていきたい」

私のグループには僧侶の方がいらっしゃり、実際にご遺族の方に「(大切な人が亡くなって)7年経つけれど、涙が止まらない」という相談を受けた経験をシェアして下さいました。その場ではなんと声を掛けたらよいかわからなかったそうですが、イギリスではグリーフサポート団体のオンラインデーターベースが非常に整備されている話を講演で聞き「日本にもこういったウェブサイトがあれば、手軽に情報提供できるのに」と感じられたそうです。さらに「でもイギリスのようなデータベースができるのを待っているわけにもいかないから、お寺が情報のハブになれるよう動いていきたい」と力強く意気込みを語っていらっしゃいました。

 

「グリーフはまだまだ知られていない」
またグループ全体で共感を得たのは、グリーフはまだまだ知られていないこと、知ることの大切さでした。ある参加者の方は、当日知り合いの方にグリーフについての講演を聞きに行くんだと話したら、「グリーフって何?」という話題になり、その場で知り合いの方がスマホを取り出し「グリーフ」をネット検索しておられた、というエピソードを披露してくださいました。

この後、各グループ内で出た話題をフロア全体で共有したときには、イギリスより日本の方が自殺対策に予算を割いているというデータに驚きの声が多く聞かれました。特に日本で100億円の基金の存在には「自分の国のことなのに知らなかった」という声が聞かれました。「最近『孤独対策大臣』なるポストを制定したイギリスなのに意外だ」という鋭い指摘には、世間で話題になったトピックだけに会場全体から反応があり、そこから予算にも「予防(自殺対策など)」と「ケア・サポート(遺族支援など)」の2種類あるという視点も生まれました。

 

Q&A
参加者からは予防の観点からの質問があり、てるみんは日英両方で予防が重視されており、特にイギリスは遺族支援で届かない部分を就労支援など、一般的な若者支援で補っているのではないかとコメントしました。


またプレゼンに登場した Cruse Bereavement Care というイギリスの団体についての質問があった際には、てるみんはロイヤルファミリーの前述団体への金銭的・知名度面での貢献を指摘し、「新しい公共」で福祉が削られる時代だからこそNPOの力が重要になることを付け加えました。また、イギリスでは Help Line と呼ばれる電話相談がとても盛んである点も話題に出ました。

 

てるみんのこれから

前半の締めくくりとして、今後のビジョンをシェアしました。

 

博士号を目指しての研究
ヨーク大学での修士号修得に続いて、博士課程進学へのチャレンジも準備しています。

予定する研究テーマは「若年層の死別経験の社会的・経済的インパクト」。社会全体に、若年層への支援が足りていないことと、若者の死別経験の中でも社会的・経済的困難が見える化されていない現状を反映したテーマです。

 

CDR(Child Death Review)

子どもの死亡事例検証の制度化〜グリーフの情報提供
こちらはフェローシップで生まれたご縁で参加しているプロジェクトです。昨年てるみんは一時帰国のタイミングで、同期フェローで小児科医の山岡祐衣さんと日本財団で研究発表を行いました(その際の報告ブログ記事)。山岡さんはアメリカ・クラホマ大学児童虐待センターでのCDR(Child Death Review 、日本語で「子どもの死亡事例検証制度」の意)を研究し、子どもの外因死予防に向けた情報収集体制・検証体制が整っていない日本でその研究成果を活かそうとされています。日本では子どもが亡くなったケースの3割で死因の特定が不正確であるとも言われており、特に虐待死のケースが埋もれている可能性が指摘されています。
ちょうど9ヶ月までの6月2日のセミナーに来てくださっていた、小児科医の先生に「ぜひ一緒に」とお声かけいただき、てるみんは、この研究班に加えてもらうことになりました。研究についてはこちら
今後、子どもが亡くなった場合に遺族に医療者が手渡すリーフレットの作成や、医療者向けの研修、マニュアルなどの政策に励みます。

 

ここまでがセミナーの前半で、後半の「リヴオンの活動報告」は、一週間後にまたアップします。

どうぞ、お楽しみに!


 

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