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  • 【お知らせ】9/24(土)お寺からつながるグリーフケア in北海道
    アカネ (09/20)
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2017.05.19 Friday
【レポート】いのちの学校in名古屋 第10回「お坊さんと死について学ぶ」

こんにちは、いのちの学校in名古屋、ファシリテーター「ごっちゃん」こと五藤広海です。

今回よりいのちの学校「これからを生きる」という最終セクションに入りました。
そして今回は「お坊さんと死について学ぶ」というテーマで、特別講師に「大河戸悟道」さんをお招きし、法持寺さんの本堂にて、普段は人と語ることの少ない「死や弔い」について仏教を通して考えていくという学び合いの場を開かせていただきました。

 


●特別講師プロフィール

大河戸悟道(おおこうど ごどう)さん(※以下本文中:悟道さん)
愛知県豊橋市、真宗高田派正太寺住職。
自身が立ち会った葬儀での自死遺族に何もできなかった経験を機にグリーフについて学びを深める。
2014年リヴオンが主催した「僧侶のためのグリーフケア連続講座in名古屋」に参加
「風のポスト」という亡くなられた方へお手紙を送るためのポストをご本堂に設置されたり、お寺からの新聞の中に「悲しみの向こう側 − いのちのリレー」という、檀家さんのお宅へ伺い亡くなられた大切な方との想い出をお聞きして記事にするなど、葬送の現場以外でもグリーフと向き合う活動を続けている。
 


◆オープニングQ/約束の共有/グリーフについて


それぞれの日常から「いのちの学校」という時間と場に入っていくためのオープニングQ。
「今の気持ちを漢字1文字で」というお題で皆さんに一文字を書いて頂き、その文字を選んだ背景を教えていただきました。
偶然に同じ文字を書かれる方もいましたが、それぞれに言葉を選んだ理由や文字から感じている違いがあることもわかりました。

いのちの学校では、参加者のみなさんに安心した場をつくるために、毎回約束の共有をしています。
今回は特別講師にお坊さんを招いての講座となりますが、講演や講義ではなくてあくまでもお互いに水平的に学び合う場であることを皆さんと確認しました。

 
◆お坊さんと「死」について学ぶ

 

今回はみなさんから事前に質問を提出していただき、進行と共にその内容に触れ、参加者の皆さんの考えもシェアしていただきながら、学びを深めていきました。
お話のすべてをレポートでお伝えするのは難しいので、今回の場で上がった内容についてまとめてみました。


◆前半
・嫁入り道具の一つに仏壇を持たせた安芸門徒/対象が先にある日常の話
・故人の遺影と犬の話
・ネアンデルタール人の化石と花粉の話
・宗教の「宗」の字の意味
・宗教は必要か?
・無宗教は「無宗教という生き方」を選んでいる
・「本物の宗教と偽物の宗教」とは何か?

前半は、日常の中にある仏教的な要素や、そもそも宗教や弔いは何のためにあるんだろうか?という自分たちの生活から、少しずつ「死」についてのテーマに迫っていきました。
印象に残っているのは「宗」の字のお話です。「宀/家の屋根」「示/祭壇」という由来から「生き方を示す」ものであるということ。最近は「私は無宗教です」と語る人もいるけれど、それもまた「無宗教であるという生き方」を自ら選んでいる。という内容でした。

 

◆後半
・死はなぜ苦しいのか?
・死の不思議は生の不思議と同じ場所にある
・老いや死を評価していている自分自身について
・葬儀は「誰がやっても同じ」にはならない/参加する葬儀
・宗教のない葬儀/『おくりびと』と『納棺夫日記』の違いについて
・「主人は今どこに居ますか?」とご遺族の方に聴かれた話
・今の信仰や死生観になったきっかけ
・自死遺族との出会い、グリーフケアを学ぼうと思ったきっかけ
・大切な人を亡くした人のための権利条約について
・祈りについて

 

後半に向かうに連れて「死」というテーマを掘り下げ、弔いについて、そして亡くなった人はどこにいくんだろうか。と、話は深くなっていきました。
また事前にいただいた参加者の皆さんの質問の中にも「死」についての質問がたくさんあり、そこに触れてお話が広がっていく場面もありました。
どの話をするときも、やさしい語り口で皆さんにわかりやすいように、お話している悟道さんの姿が印象的で、お葬儀やご法事の場でグリーフケアを実践されている様子が目に浮かびました。

 

今回は、参加者のみなさんの中にも様々な宗派のお坊さんがいたことで、各テーブルでの話し合いをする場面でも考えが深まったり、仏教や死というテーマについて学ぶことができた。というお声をたくさんいただきました。
また、わたし自身も浄土真宗系の僧侶ですが、悟道さんがグリーフケアを学んでから取り組んできた工夫や配慮、ご遺族とのストーリーひとつひとつに、たくさんの気付きをいただき、これからの活動に活かしていきたいと思っています。


◆クロージングQ
「今の気持ちを漢字1文字で」
最後にも再び同じテーマで皆さんに漢字一文字を書いていただきました。
それぞれが学び合いを通して、どのような心境の変化があったのか。みんなで共有して、場は静かに閉じていきました。
わかったことも、わからないことも、分からないということがわかった。ということも。もっと知りたい、という声も。

様々な想いが出せる場であったことを嬉しく思います。

 

次回は、これまでのいのちの学校での学びを振返りながら、日常で自分や他者のグリーフ、自分自身を大切にするためのグリーフワークについて学んでいきます。ぜひご参加くださいね。

 

 

◆次回 :いのちの学校 in 名古屋
第11講『 日常でできるグリーフワーク』
 
と き:5月23日(火)18:30〜21:00(受付時間18:00〜)
ところ: 白鳥山 法持寺(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、
JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分
※境内と近隣に駐車場があります。
 
参加費:2,000円
※経済的にしんどいかたはご相談ください。
 
参加方法:
事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。

| okaku-terumi | いのちの学校 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.04.25 Tuesday
【開催報告】東京第9講「思い出の場所」詩
東京都荒川区にありますリヴオン事務所「ohana」にて、
グリーフケアの学びあいの場「いのちの学校@東京第3期」第9講が開催されました。
リヴオン事務局で働いております但馬です。
講座の内容とご参加者の感想の一部を私から紹介させていただきます。
第9講のテーマは「『思い出の場所』詩」でした。
私以外に7名の方にご参加いただきました。
ファシリテーターは「よこさん」こと、水口陽子さんです。

●オープニングQ

はじめに、日常の空間からこの場に入っていくための問いに答えながらチェックインをしていきます。

今回のオープニングは問いではなく、今の気持ちに合う貝殻を一つ選び、その理由を話しました。

小さな貝、巻貝、キラキラした貝・・・。

選んだ貝は、今日のワークの間のお守りにしました。

 

●今日のグリーフワーク

7講から始まる3講は「グリーフを表現する」時間。その最終講となります。

グリーフを少しずつ抱えやすくしていくこと。

完全には癒えることのないグリーフと向き合っていく力をつけていくこと。

亡くなった人とのつながりを回復するために取り組むこと。

亡くした人のことを大事にする時間であることはもちろん、

グリーフを抱える自分自身を大切にする時間にもなります。

 

第7講では、手紙を書いて、言葉でグリーフを表現しました。

第8講では、アートを使ってグリーフを表現しました。

第9講では、人と一緒に「詩」でグリーフを表現していきます。

 

●ウォーミングアップ

詩を書くと言っても、普段詩を書いたりしていない私たちにとっては、ハードルの高い作業になります。

という訳で、まずはゆったりとみんなで詩の朗読を行いました。

谷川俊太郎さんの「みみをすます」や金子みすずさんの「はだし」などを朗読しました。

 

「長い詩もあれば、短い詩もあって、ただ言葉を並べれば、それはもう詩になっている」という

よこさんの言葉で、ハードルはずいぶんと低くなり、目の前に下りてきました。

 

 

●「思い出の場所」詩

この手法はリヴオン理事でもある上田假奈代さんの行っているプログラムになります。

まずは、思い出の場所の絵を描きます。

ペアを作り、相手の思い出の場所をお互いインタビューして、相手の気持ちやその場所に思いを馳せながら詩を作っていきます。

出来上がった詩は相手の描いた思い出の場所の絵の横に書きます。

 

自分で自分の詩を作るのは、ちょっと重い・・・

自分の気持ちはうまく詩で表現できない・・・

でも、誰かのために、誰かの思い出を言葉に紡ぐことはできる

 

出来上がった詩はみんなで輪になって朗読しました。

それぞれのグリーフの中には悲しみや苦しみもきっと含まれているはずだけど、

できあがった詩はどれも温かみを感じるものになっていたように思います。

 

いくつかご紹介します。(※掲載許可をとっています)

 

〜参加された方の感想〜

・やさしい気持ちになれました。

・詩って、詩を書くって、私にできるか・・?と思ったけれど、書いているうちにとても癒されたように思います。

・自分の描いた絵に命を吹き込んでもらったようなそんな感じです。あたたかい時間でした。

・詩を作る楽しさに気づきました。自分で言葉にできないことを他の人に表してもらえてよかったです。

・しんどい気持ちや複雑な気持ちを、すごくあたたかいもので包んでもらいました。それは私だけでなく、みなさんの思いも、きっといろいろなものがあったと想像するのですが、聞かせてもらった詩はみんなあたたかくて、キラキラしていたのが、すごくほあっとした。

・亡き人を想って詩を作るのはとても難しいワークだと思っていましたが、自分がざっと描いた絵にすてきな詩をつけて頂いて、とても良い「合作」だったと思います。自分では言葉で表しにくい言葉も遣ってもらったので、本当に亡き母に届いたような気がします。

・自分の思い、気持ちを人に訳してもらうと、優しく受けとめられる感じがしました。

 

●クロージングQ

このいのちの学校の場から、日常へと帰っていくためのチェックアウトの時間。

今回のクロージングは、やっぱり詩。

感想を3行の詩で表現しました。

 

詩を書くことに慣れたのか、みんな素敵な3行詩で今日のワークが閉じられました。

 

 

 

次回のいのちの学校東京は5月13日に開催されます。

テーマは「お坊さんと『死』について学ぶ」です。

 

特別講師として吉水岳彦さんがお話をしてくださいます。

★吉水岳彦さん★

浄土宗光照院副住職、大正大学非常勤講師。

ホームレス状態にある人や身寄りのない人の「葬送支援」などに取り組む

「ひとさじの会」の事務局長をつとめていらっしゃいます。

 

☆★ いのちの学校in東京 ★☆

日時: 土曜日 17:00〜19:30

2017年

 5/13 お坊さんと「死」について学ぶ

 6/17 日常で出来るグリーフワーク

 7/15 未来ビジョン  

 

会場: リヴオンオフィス Ohana

東京メトロ千代田線・京成線町屋駅より徒歩7分

詳しい行き方はコチラをご覧ください。

 

対象:グリーフについて学びたい方ならどなたでも

 

参加費: 各回2000円 

※経済的にしんどい方はご相談ください。

 

参加方法: 事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。

また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。

学んだことがある人も、ない人も 誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も どんな方でもいらしていただけます。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

☆★名古屋も毎月<開催中>です。★☆

 

(事務局:但馬香里)

| okaku-terumi | いのちの学校 | 14:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.04.12 Wednesday
【レポート】いのちの学校名古屋第9講 「思い出の場所」詩

 

こんにちは。いのちの学校 in 名古屋でファシリテーターを担当している野田芳樹(通称:杏さん、写真左下)です。

 

3月から4月にかけて卒業式や入学式などが各地で行われ、別れと出会いが交錯する時節ですね。

何かが終わっても、また新しい何かが始まって色んな関係が再び紡がれていく―そんなことを教えてくれる季節です。

 

さて、先月3/29に、いのちの学校 in 名古屋の第9講「『思い出の場所』詩」をひらきました。

タイトルから分かる通り、詩の力を借りてグリーフを表現するワークを中心に据えた内容ですが、具体的にはどのようなことをやったのか。

 

ワークの具体的なやり方も含めて、僕からレポートさせてもらいますね。

 

 

●チェックイン

まずは、日常の生活から「いのちの学校」の時間と場に入っていくための時間をとります。

いつもはオープニングクエスチョンと言って、簡単な質問を参加者に投げかけ、その答えと自己紹介を順番に口にして場に入っていくのですが、今回は問いではなく…

 

 

今の気持ちに合う貝殻を一人ひとつ選び、選んだ理由と自己紹介を順番に回していきました。

貝殻を選ぶことをとおして自分の今の気持ちを確認できます。そして自ら選んだ貝殻は、ワークの最中にお守り代わりにもなります。

 

 

●グリーフワークとは

「いのちの学校」の第7〜9講には「グリーフを表現する」という一貫した大テーマがあり、これまでちぎり絵や水彩画など、さまざまなグリーフワークに取り組んできました。

 

ここで少しおさらい。

グリーフワークとは「亡くした人の事を大切にする時間/グリーフを抱えた自分自身を大切にする時間」のこと。

またそういった時間を持つことで、自らのグリーフを少しずつ抱えやすくしていったり、完全には癒えきらないグリーフとも向き合っていく力をつけていったりします。

 

「これがグリーフワークだ」という決まったものがあるわけではなく、亡くした人やものを想って行うこと、抱えているグリーフ自体や、グリーフを抱えた自分自身を大切にできることであればなんでもグリーフワークになります。

 

今回は詩を紡ぐことを通じてそれぞれのグリーフと向き合い、表現していったわけですが、このワークには少し変わった特徴があります。

 

それはどういう点か…

 

また後で書きますね。

 

 

●ウォーミングアップ

さて、詩を紡ぐ前に少しウォーミングアップです。

いきなり「詩をつくってください」と言われても、ちょっとハードル高く感じる人が多いのではないでしょうか。

実際に僕自身、一番初めに「思い出の場所詩」のワークをやったとき、「詩をつくるなんて、中学以来… うまくできるかな…」と、楽しみな反面少し戸惑った記憶があります。

 

そこでまずは詩を作る前のウォーミングアップとして、詩を声に出して輪読しました。

今回みんなで読んだのはこちら。

 

谷川俊太郎さんの「みみをすます」と、釜ヶ崎詩集『こころのたねとして』から3作品を選び、輪読しました。

声に出して読むことで、言葉の響きや詩独特のリズム感、そしてそれぞれからにじみ出る作者の想いを、より立体感をもって味わうことができます。

 

 

場にいた人たちは、胡坐をかいたり寝そべったり…

それぞれ聴きやすいリラックスした姿勢で耳を傾けていました。

 

 

●ワーク・「思い出の場所」詩

さて、詩が体にしみ込んだ朗らかな雰囲気の中、いよいよワーク「思い出の場所詩」に取り組みます。

 

先ほどこのワークには特徴がある、と書きましたが、それは「二人一組でやること」。

7講でやったちぎり絵や8講の水彩画などは、自分のグリーフに向き合い、それを自身の手で表現する、というものでした。

 

グリーフワークは一人でやるものもありますが、人と共に行えるものもあります。今回の「思い出の場所詩」が、そのひとつです。

 

具体的な方法を以下に記しますので、ぜひ周りの方とやってみてはいかがでしょうか。

 

【ワーク「思い出の場所詩」 やり方】

1)適当サイズの紙と色鉛筆などを用意(今回は、八つ切り画用紙と色鉛筆を使いました)

2)二人一組になる

3)一人ひとり、紙の半分に思い出の場所の絵や地図を書く

*グリーフに関連して、亡くなった人や失った対象に関わる場所。間取り図などでも可。縦・横など、紙の使い方は自由。

4)お互い順番に、描かれたその場所についてインタビュー(質問)をする

5)絵を交換し、相手から聴いた話をもとに詩をつくり、相手の絵の空いたスペースに詩を書く

6)お互いに朗読しあう

*講座では、全体でもそれぞれの詩をシェアしました

 

つまり、「相手の描いたグリーフに関する絵をもとに、それにまつわる物語を聴いて、それを詩にしてプレゼントする」というワークです。

イメージが湧きにくいと思うのでワーク後の実物をご覧ください。

これは僕が、今は亡きおじいちゃんと行った「のぼりべつクマ牧場」(のつもり)の絵を描き、それにまつわるエピソードを相方に聴いてもらい、その相方がその話をもとに詩をつけてプレゼントしてくれたものです。

 

僕が思うこのワークの良いところは、他者の視点を借りることで自分だけでは表現できなかったものが現れてきたり、他者から問いかけられることで自身の思いがけない心象風景を垣間見られること。

 

実際に僕は自分の抱えるグリーフを聴いてもらって、自分の中でまだまだおじいちゃんに対する愛慕の念が渦巻いていることや、「また話ができたらなぁ」と少し寂しく感じている自分に気付くことができました。

そしてそれを他者の視点から詩という形で書き留めてもらうことで、少し心の整理がついたような気がします。

 

 

●チェックアウト

最後に、学びの場から日常へ戻って行くため、感想を一言ずつ場に出していきました。

 

グリーフについて、聴くのも語るのもそれを詩にするのもかなりのエネルギーが要るため、みなさんやや疲れ気味のご様子。

しかしその中にも、温かな雰囲気があったように感じました。

 

それはきっと、他者のグリーフの物語を真摯に聴き、また聴かれる方は相手を信頼して気持ちをゆだね、お互いを思いやって言葉を紡いでいく―そんな人間同士の血の通った交流ができたからだと思います。

 

実際に参加者の皆さんからは、このようなメッセージを頂いています。

 

人のグリーフを聞くことで、とても心があたたかくなりました。人に自分のもやもやしている気持ちを詩にしてもらったことは、とても嬉しかったです。

詩は苦手で、自分で表現することは難しいと思っていたが、ペアワークで話しながらやることで、グリーフについて話すことがやりやすくなる

相手に自分のことを話す、相手に自分のことを表現してもらう、詩によって普段表現できなかったことに少し気付けたように思います。

人の話を聞く、聴く、それから詩を作るために思いをふくらませていく、相手の思いをこわさないように… 自然に相手を思いやる気持ちがふくらんでいた。 etc.

(アンケートより。掲載許可を頂いています。)

 

 

「いのちの学校」は「みんなが先生、みんなが生徒」という水平的な関係性を大切にしています。

批評や比較や価値観の押しつけはしません。

 

私たちが大切な人やものを失ったときに抱えるグリーフは千差万別。

時には痛みを伴いながらも、それを表現し、お互いが思いやりをもって共有しあえる場があれば、そこに温もりある関係性が芽生え、グリーフが抱えやすくなっていくのだろうと思います。

 

そんなことを、僕自身が講座を通してみなさんから学ばせてもらいました。

本当にありがとうございます。

 

このブログをお読みで「関心はあるけれど、まだ『いのちの学校』に足を運んだことがない」という方。

単発での参加も大歓迎ですので、ぜひ次回以降ご都合がつけばお越しくださいね。

また、周りにこのような場を必要としている方がいらっしゃればご紹介いただけると嬉しいです。

 

 

〜次回予告〜

 

次回は「お坊さんと死について学ぶ」という内容です。

第10〜12講は「これからを生きる」というのが大きなテーマ。

 

次回第10講では、特別講師に大河戸悟道さん(プロフィールは下記)というお坊さんに来ていただきます。

仏教的な観点から死について学び合い、深め、「これからを生きる」うえでのヒントを持ち帰る―そんな場になればと願っています。

 

【と き】

 4月19日(水)18:30〜21:00(受付時間18:00〜)

 

【ところ】

白鳥山 法持寺

(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、

JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分

※境内と近隣に駐車場があります。

 

【参加費】

2,000円

 

【参加方法】

事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。

 

【特別講師の紹介】

大河戸 悟道(おおこうと ごどう)師

愛知県豊橋市、真宗高田派・正太寺住職。

自身が立ち会った葬儀での自死遺族に何もできなかった経験を機にグリーフについて学びを深める。

| okaku-terumi | いのちの学校 | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.03.23 Thursday
【レポート】2/21(火)いのちの学校in名古屋 第8回「アートを通じて表現する」

こんにちは、いのちの学校in名古屋、運営メンバーの「まっちゃん」こと松野尾浩慈です。


DSC01464.jpg

前回と今回、次回の3講は、「グリーフワーク」というものを中心に学び、体験していくことが大きなテーマになっています。

グリーフワークとは「亡くした人の事を大切にする時間/グリーフを抱えた自分自身を大切にする時間」のこと。そうした時間を持つことで、自らのグリーフを少しずつ抱えやすくしていったり、完全には癒えることのないグリーフとも向き合っていく力をつけていくことです。

 

人によって、いろいろなグリーフワークのかたちがありますが、前回は「亡くなった人に向けて手紙を書く」というワークでした。自分にしっくりくるものは人それぞれ、タイミングによってもちがうのかもしれません。

 

今回は言葉に書き出すという表現とは別の表し方をしてみようということで、「アートを通じて表現する」回でした。

いつもは運営サポートと記録係で写真撮影中心な私も、今回はワークに参加できました。自身の体験も交えながら、さっそくレポートしていきます。

 

 

●オープニングクエスチョン

毎回はじめに、日常の生活から「いのちの学校」の時間と場に入っていくためのオープニングQという質問に答えていくのが恒例なのですが、今回はここからすでに「アート」が始まっています。

 

「今日食べたものを描いてみよう」それぞれ目の前に八つ切りの画用紙に大小の円が描かれています。これをもとに今日食べたものを描いてください、というものでした。しかも条件がつきます。それは……利き手じゃないほうの手で描くこと!?

まずは朝ご飯、昼ご飯を思い浮かべてみました。すぐに描き始めたのですが、利き手ではないのでコントロールが利きませんが、時間内に何とか収まりました。


DSC01524.jpg

(補足 一応焼きそばとコーヒーです)

その後、画用紙をもっていつものように円になって一人ひとりが話していきます。みなさん、苦戦された方も多いようでした。



DSC01405.jpg

さて、あえて利き手でない方の手を使う狙いは、これからの時間は上手い下手を比べる場ではないということを体験してもらうこと。あえてコントロールが利かないようにすることでどんな表現が出てきてもいい場という受けとめが参加者の皆さんにも伝わっていったように感じました。

 


●約束の共有 

いのちの学校では、参加者のみなさんに安心した場を提供するため、毎回約束の共有をしています。今回は「アート」の回ということで、特に比較や評価の場ではないことが確認されました。


 

●アートワークについて

いよいよメインの「アート」を通じた表現に入っていくのですが、その前にファシリテーターより気をつけること(心構え)の共有がありました。ここからのワークは美術の授業のようなものではなくていいということ。他人からの見た目を気にすることなく、自分自身のグリーフと向き合い表現に出す場であること。ワークの最中であったり、終わってから、周りの参加者と感想をシェアしながら感じたことや、心の動きを大切にしてほしいことなど。

 

「アート」というと学校での経験から、「絵を描くのが苦手」と思ってしまう人も多いのですが、今回はそういった場ではなく、自分のグリーフと向き合い「グリーフを表現する」ということが大事だという共有の後にワークに入っていきました。

 

 

●アートを用いたグリーフワーク

今回のワークは「グリーフの物語を描く」というものでした。最初に「失った人・もの」を思い浮かべてもらい、それについてのグリーフを物語として描いてもらいます。画用紙に表現していくのですが、物語を4つの領域で描いていきました。

 

具体的な「失った人・もの」が決まっても、なかなかイメージがわかない人も多いため(私も浮かんでこなかったです)それぞれの領域に線、丸、四角、三角のモチーフが薄く描いてあります。これをきっかけとして用いてもいいし、使わなくても構わないということでした。

 

ワークの時間は、自分自身のグリーフと向き合う時間です。私は祖父が17年前に亡くなり、それからの自身のグリーフを思いながら表現しました。

 

皆さん黙々と手を動かします。


広々としたところでやりたい方もいます。それぞれが自身に向き合いやすいやり方でワークを進めていきます。


ずっと向き合っていると、想像以上に負担がかかっていることもあります。

今回はワーク中にそれぞれ自由に休憩が取れるようになっていました。私も気分転換のつもりでチョコレートと梅こぶ茶で一息ついたのですが、思った以上に身体に染みていく実感がありました。自身のグリーフに向き合う場というのは、ふだんは奥底にあるものを表面化する場面もあり、ゆらぎが生まれることもあります。それも含めて大切なことだと思っています。

 

時間はあっという間に過ぎていきました。完成と言いきれなかった方もいるかもしれませんが、自身と向き合う時間を大切にしているので、大切なのはそのプロセス。時間内に仕上げることが目的ではありません。もちろん描きあげたい人は持ち帰って仕上げるもよし、このワークがしっくりきた人は別の機会にあらためてやってみてもいい。

 

グリーフワークにはさまざまな方法があります。私にとって「いのちの学校」は、自分にとってしっくりくるやり方はどんなものなのか、体験の中で見つけていくことのヒントをもらえる場になっていると感じました。





描き終えた後は、グループ内でシェアしました。できあがった作品の解説であったり、ワークの中で気づいたことや感想を共有しました。

「最初は何を描こうかと悩んだけれど、途中からは勝手に筆が動いた」

「自分がグリーフに対して感じている色が、アートの表現として出してみて初めてわかった」

「物語に合わせ、背景のトーンが暗いものから明るくなっていく(系統は同じブルートーン)」

などなど…。人によってさまざまな気づきがあることを感じました。

 

私のグループ内のみなさんは、ストーリーに合わせて4つの領域を一つひとつ作っていかれたとのことでした。一方私は一つひとつ完成させるのではなく、途中でも次のものに移って、それが別のところにも働くような手順でした。

(具体的な作品がないとわからないので恥ずかしながら私の作品シェア)

 

たとえば、丸がモチーフのところは「溶けこんでいく」イメージだったので、最初は黄色の濃淡だけで描いていたのですが、ほかの絵を進めるうちに溶け込む色は黄色だけじゃなくていいなと感じて別の色をいれたり。

 

上手い下手の評価ではなく、ほかの人と同じところやちがうところを聞かせていただきながら、自身の気づきが生まれるような場になりました。


その後の全体シェアの時間においても、それぞれができあがった作品の背景を語ってくださいました。一人ひとりのエピソードに参加者全員が耳を傾け、この場を大切にしていることをあらためて感じました。



●キャンドルセレモニー

その後、クロージングなのですが、オープニングがふだんと違ったのと同様、クロージングもいつもとはちがうかたちでキャンドルセレモニーで場を閉じていきました。

 

本堂に移動して、薄明かりの中、円を作ります。円の中心にはメインのキャンドル(今回は縁あって和蝋)、その周りにある小さなキャンドルに参加者一人ひとりが灯をともしていきます。その際、先ほどのワークで心傾けた相手に対しての言葉をおいていきます。

言いたかった言葉がたくさんの人もいれば、一言だけの人もいます。言葉をかけるのはとてもエネルギーが必要なので、長く考えても声に出てこない人もいると思います。


一巡してファシリテーター含め全員の灯がともりました。参加者全員がそれぞれ大切な存在に対して真摯に向き合う場をもって今回のいのちの学校の場が閉じていきました。

 

最後に中心に寄って、自分のキャンドルを吹き消しました。


静かに場は閉じられ、それぞれが日常に戻っていかれました。

 

帰りがけに再来月の第10講「お坊さんと死について学ぶ」での質問を受付ました。いのちの学校の人気回でもある、僧侶とともに考えるグリーフケアの回にむけても準備も着々と進んでいます。




 

いのちの学校in名古屋 第9講「『思い出の場所』詩」

 

と き:  3月29日(水)18:30〜21:00(受付時間18:00〜)

 

ところ: 白鳥山 法持寺

(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

 地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、

 JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分

※境内と近隣に駐車場があります。

 

テーマ: グリーフワークを人と共におこなう 

 

参加費:  2,000円

※経済的にしんどいかたはご相談ください。

 

参加方法:

事前申込は必要ありません。

当日会場に直接いらしてください。

 

| okaku-terumi | いのちの学校 | 08:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.02.25 Saturday
【開催報告】東京第7講「亡くなった人を想う」

東京都荒川区にありますリヴオン事務所「ohana」にて、

グリーフケアの学びあいの場『いのちの学校@東京第3期」第7講が開催されました。

 

リヴオン事務局で働いております但馬です。

講座の内容とご参加者の感想の一部を私から紹介させていただきます。

 

第7講のテーマは「亡くなった人を想う」でした。

私以外に9名の方にご参加いただきました。

ファシリテーターは「よこさん」こと、水口陽子さんです。

 

 

●オープニングQ

はじめに、日常の空間からこの場に入っていくための問いに答えながらチェックインをしていきます。

今回のオープニングでの問いは「今の気持ちを公園に表すとしたら?」でした。

木枯らしの吹く公園、汗をかくような昼の公園、夕暮れ時に親子1組だけがいる公園・・。

いろんな公園が出てきました。

時間は?場所は?どんな物があるのか?誰がいるのか?

心に浮かんだそれぞれの公園から、自分の心の状態を見つめる時間となりました。

 

 

●グリーフワークの定義

7講から始まる3講は「グリーフを表現する」時間となります。

グリーフを少しずつ抱えやすくしていくこと。

完全には癒えることのないグリーフと向き合っていく力をつけていくこと。

亡くなった人とのつながりを回復するために取り組むこと。

 

絵や歌や音楽で表現したり、好物を食べたり、よく一緒に行った場所に行ったり、

お墓参りしたり、仏壇に手を合わせたり・・。

亡くした人のことを大事にする時間であることはもちろん、

グリーフを抱える自分自身を大切にする時間という言葉が印象に残りました。

 

 

●喪失と回復の「二重過程」について

グリーフのプロセスを歩むヒントとなる「喪失志向と回復志向」について、学びました。

「回復に向いているのがいいという訳ではなく、今自分がどっちに向いているのか、自分がしたくてそうしているのか・・自分の状態を把握できていればいい」という説明がとてもいいなと思いました。

周りの人も本人も、回復志向がいいのではないかと思ってしまいがちですが、喪失志向に向いていてもいいんだというのは安心感につながると思いました。

 

 

●グリーフカラーのワーク

大切な人が亡くなったこと、いないことで感じている感情、気持ちに想いを向けて折り紙を張り付けていくワークです。

15センチ四方の画用紙のまわりに1センチの枠を残して貼っていきます。

形や色がない感情を目に見えるもので表現することで、そこからの気付きがたくさんあるように感じます。

よこさんの「枠に入れることで作品化する。自分からその感情を離すことができるので、客観的にも見れる。」という言葉になるほど〜と思いました。

 

 

●亡くなった人に向けて手紙を書く

伝えられなかったことはありますか・・。

今だから、言葉にしたいことはありますか・・。

何か聞いてみたかったことはありますか・・。

 

とてもエネルギーのいるグリーフワークです。

取り組む時間の管理がとても重要なワークになります。

「いのちの学校」では取り組む時間を守って、大切ななくした人や物に想いを向けることに集中できる時間になっています。

 

私はまさに伝えたかったけど最後に言えなかった想いがたくさんあったので、それを書きました。

文字にすると、不思議と本当に伝わるような気持ちになりました。

重く感情の揺れるワークではありましたが、取り組めてよかったなと思いました。

 

●クロージングQ

このいのちの学校の場から、日常へと帰っていくためのチェックアウトの時間。

クロージングの質問は「今、どんな公園がイメージに浮かびますか?」。

雲間から光が射したり、誰もいなかった公園に人が戻ってきたり・・。

感情の変化がイメージする公園にも表れていたように思います。

 

〜参加された方の感想〜

・今日は手紙を書いて私の思いを届けました。届いたと思います。

・自分の中の気づかなかった気持ちがあった事にびっくり。見ないようにしていたのかもしれない。

・感情にフタをしていた感じだったものが、その感情を外に出すことができてよかった。

・日々の忙しい中でなかなか向き合う時間が持てていなかったので、久しぶりに亡くなった母と向き合うことができた。

・形にならない思いを色紙や言葉で表現することで(その過程で)自分の正直な今の思いを観て感じることができた。

 

次回のいのちの学校東京は3月25日に開催されます。

テーマは「アートを通じて表現する」です。

 

☆★ いのちの学校in東京 ★☆

日時: 土曜日 17:00〜19:30

2017年

─3/25 アートを通じて表現する

 4/22 「思い出の場所」詩

 5/13 お坊さんと「死」について学ぶ

 6/17 日常で出来るグリーフワーク

 7/15 未来ビジョン  

 

会場: リヴオンオフィス Ohana

東京メトロ千代田線・京成線町屋駅より徒歩7分

詳しい行き方はコチラをご覧ください。

 

対象:グリーフについて学びたい方ならどなたでも

 

参加費: 各回2000円 

※経済的にしんどい方はご相談ください。

 

参加方法: 事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。

また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。

学んだことがある人も、ない人も 誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も どんな方でもいらしていただけます。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

☆★名古屋も毎月<開催中>です。★☆

 

(事務局:但馬香里)

| okaku-terumi | いのちの学校 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.02.18 Saturday
【レポート】いのちの学校in名古屋第7講「亡くなった人を想う」

こんにちは、いのちの学校 in 名古屋でファシリテーターを担当している五藤広海です。 前回のブログではここまでの上半期をたえさんが振り返って下さいましたが、気がつけばこの名古屋での講座も半年がたちました。

あらためて、自分たちの住む地域で「定期的に開かれているグリーフの学び場」がある。ということを、とてもうれしく想っています。
「こういう場所があるよ!」と、大切な人を亡くした人、しんどい想いをしている方へ声をかけることができるのは、この場があってこそのことだなあと思いました。
これからも安心した場がつくられるように、頑張っていきたいです。

さて、それでは第7講「亡くなった人を想う」のレポートに入っていきます。


● オープニングQ

日常の生活から「いのちの学校」の時間と場に入っていくために、オープニングQという簡単な質問に答えていきます。
今回の質問は「今の気持ちを公園に表すとしたら?」でした。
どんな公園で、どんなものがあって。どんな人がいるのか。朝か夜か、季節は?と、自分の心に目を向ける導入になりました。

● グリーフワークとは

今回の7講目からの3講は、「グリーフワーク」というものを中心に学び、体験していく時間が中心になります。
グリーフワークとは「亡くした人の事を大切にする時間/グリーフを抱えた自分自身を大切にする時間」のこと。
またそういった時間を持つことで、自らのグリーフを少しずつ抱えやすくしていったり、完全には癒えることのないグリーフとも向き合っていく力をつけていく事です。

具体的には、手紙に書いたり、誰かに話して言葉にする。絵や音や歌でアートで表現してみる。想い出の品を見返す。遺品の整理をする。お墓参りをする・仏壇に手を合わせる。などなど。
「これがグリーフワークだ」という決まったものがあるわけではなくて、亡くした人を想って行うこと、抱えているグリーフや、グリーフを抱えた自分自身を大切にできることであればなんでもグリーフワークになります。知らず知らずに日常の中で行っていることもたくさんあるでしょう。


また、人それぞれによって取り組みやすい(今の自分にあった)グリーフワークもあれば、苦手なものもあるかもしれません。
いのちの学校では色々なグリーフワークを体験する中で「こういった方法もあるんだ」と自分にあったものを見つけてもらったり、他の参加者のみなさんと一緒になって体験すること、共有することで生まれてくるものを大切に、取り組んでいきます。

今回は、2つのグリーフワークに取り組みました。


●「グリーフカラー」
1つ目はちぎり絵のワーク「グリーフカラー」です。
大切な人を失ったこと、その人がいないことで感じている自分の感情や気持ちに想いを向けて、折り紙を好きなようにちぎって枠の中にはりつけます。

グリーフに想いを向けながら「何色だろう?どんな形だろう?」と、手を進めていきます。
参加者からは「形にできたことで嬉しかった」「表現されたものに自分でも驚いた」という声があがりました。


また、出来上がった作品をもとに、テーブルのメンバーで話す時間を持ちましたが「作品があることでそれが取っ掛かりになり、自分の喪失体験やグリーフを語ることができた」という方もいらっしゃいました。
アートとして表現されることで、本来形のないグリーフが「形」を持って、見せながら誰かに語ることができる。ということもありますね。




●「亡くなった人に向けて手紙を書く」
2つ目に、亡くっても大切な人へ、話したいことや聴きたいことを手紙にするワークを行いました。
この手紙を書くワークは人によってはとても重い内容ですが、だからこそ、それぞれの中で大切な時間になったとおもいます。
ただ、喪失体験と向き合うグリーフワークは、それだけでとてもエネルギーを使う時間です。
1人では「いつまでやるのか」という時間的な量や「どれくらいやるのか」取り組む形の大きさの設定が難しい場合もあります。
いのちの学校でのグリーフワークは「他の誰かに取り組む時間を守ってもらうことで、外への意識をはずして、自分に意識を傾け取り組める」という一面もあります。



「伝えたい事がこんなにあったんだ」という気付きを持った方もいらっしゃいましたし、失われた「あの人との時間」を過ごすことができた。という感想もあがりました。
お手紙ですから、書けた文字が多いことが良い。ということではありません。
僕自身もこのワークに取り組ませていただきました。便箋一枚も埋まりませんでしたが、とても大切な気付きがあった時間になりました。
ただ、何を書こうか、何を伝えようか。想いを巡らせて、文字にしてみる。その時に生まれてくる自分自身への気付きも大切なものだと思いました。


また今回は、クロージングの前にイメージの力を借りて心を落ち着ける時間を取りました。
目を閉じて、ファシリテーターの声に耳を済ませて、心地よい場所や音、時間を想像してみる。
やはりたくさんのエネルギーを使う時間だっただけに「この時間があってよかった」という感想があがりました。


● クロージング
最後に、日常へ戻って行くための簡単な質問(クロージングQ)を行いました。
質問は「今、どんな公園がイメージに浮かびますか?」です。
グリーフワークを通して、自分の心の公園はどのように変わったのか。多くの方の公園の様子の変化を聴きながら、今回行ったグリーフワークが参加者それぞれの人にとって、大切な時間になったことを知ることができました。


◆次回予告

次回の第8講は「アートを通じて表現する」です。
自らのグリーフを描いてみるグリーフワークの時間となっています。「描く」ということは「言葉にならないものが表現できる」ということ。曖昧なもの、言葉では上手く言えないことを、アートの力を借りて表現する時間を過ごしていきましょう。

また、いのちの学校のアートワークは「美術の時間」ではないので、上手いとか、下手という評価をしない場所です。ままに、自分のグリーフを向き合える安心した場所を次回もつくっていきたいと思います。


「アートを通じて表現する」
と き: 2月21日(火)18:30〜21:00
(受付時間18:00〜)
ところ:
白鳥山 法持寺
(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)
地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、
JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分
※境内と近隣に駐車場があります。
テーマ:
グリーフについての講義・グリーフワーク 
参加費: 2,000円
参加方法:
事前申込は必要ありません。
当日会場に直接いらしてください。


| okaku-terumi | いのちの学校 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2017.01.30 Monday
【開催報告】東京第6講「自分自身を大切にする」
東京都荒川区にありますリヴオン事務所「ohana」にて、
グリーフケアの学びあいの場『いのちの学校@東京第3期」第6講が開催されました。

リヴオン事務局で働いております但馬です。
今回も講座の内容とご参加者の感想の一部を私から紹介させていただきます。

第6講のテーマは「自分自身を大切にする」でした。
私以外に8名の方にご参加いただきました。
ファシリテーターは「よこさん」こと、水口陽子さんです。

●オープニングQ

はじめに、日常の空間からこの場に入っていくための問いに答えながらチェックインをしていきます。
今回のオープニングでの問いは「今の気持ちを形に表すとしたら?」でした。
楕円、しずく、卵型、とげとげ・・と様々な形が出てきました。
心を形として想像して表現すると、言葉以上にリアルにそれぞれの心模様が伝わるような気がしました。

●セルフケアとは・・

まずは、それぞれ「セルフケア」と聞いて頭に浮かぶことを挙げていきました。
「あるがままの自分を受け止める」「よくがんばった」「よしよしとなでる」など・・、様々な表現が出てきましたが、その表現のそれぞれがその人なりのセルフケアの捉え方だということを学びました。



続いて、2種類のセルフケアの考え方があることや、Awarenessと呼ばれる「気づく力」が大切であることも学びました。
セルフケア=自分を自身を大切にする。そのためには、まず自分の心や身体の状態を知ることから始まる。自分自身を知るために、もう一人の自分を外に置いて、自分を眺めることによって、自分自身の状態を知ることができるのだそうです。



そして、それぞれ「なぜセルフケアが大事なのだろうか?」という問いについて考えました。

●セルフケアの傾向を知るワーク

自分の普段おこなっているセルフケアを書き出して、1枚の模造紙に貼っていきました。
「一人で」「人と」「身体的」「内面的」という4つの観点から、それぞれ考える場所に貼っていきます。
同じ「食べる」というワードでも、人によって「一人で」だったり「人と」だったりします。また「内面的」だと捉えている人もいれば「身体的」だと捉えていたり・・。本当に様々だなと思いました。

このワークでは自分のセルフケアの傾向がわかったり、他の方のセルフケアを知ることでセルフケアの選択肢が増えたりします。
セルフケアの選択肢が増えることは、自分自身を大切にする方法が増えるということ。
一つでも多くの選択肢を持っていれば、自分を回復させたり、もっと元気にすることができます。
眺めていると時間を忘れそうな程、気付きの多いワークだと思いました。



●セルフケアの地図のワーク

自分のためのセルフケアの地図を作るコラージュを行いました。
スタートとゴールを決めて、道を描きます。その途中でいくつかのマイルストーン(歩みの経過地点)を通っていきます。
マイルストーンはセルフケアの手がかりとなります。
共感・安心・心の美しさ、自分を受け容れる力、他者を受け容れる力、愛情、健康、心地よさ、穏やかな生活・・・と様々なキーワードからイメージする写真やイラストを貼ったりしながら、地図にして仕上げていきました。


作成した後、みなさんで共有した時間が楽しかったです。
私自身は、最初に置いたマイルストーンと終わった時のマイルストーンが変わっていて。自分の憧れるセルフケアと手に届くセルフケアに違いがあることに気が付きました。
「自宅で続きを作りたい」「別の道を足してみたい」などの言葉があちこちから聞こえてきました。
私も、セルフケアの地図を作ることが、今日一番のセルフケアになったかもしれません。

●クロージングQ
このいのちの学校の場から、日常へと帰っていくためのチェックアウトの時間。
クロージングの質問は「今日残り一日でできるセルフケアを3つ考えてみてください」。
残り数時間の中でもできるセルフケアを各自紹介しながら、第6講の感想を共有しました。

〜参加された方の感想〜
・今日この時間を過ごしてみて、セルフケアで自分に優しくすると、まわりにも優しさが伝染すると思いました。セルフケアやります!
・今日のワークで、自分は思ったより自分の事を知らないと感じた。
・ワークが面白く、自分はこんな事を感じているのかと考えさせられた。
・「自分にとってのセルフケアを探そう」リストは眺めているだけでもセルフケアになりそう。
・今まで特に意識していなかったセルフケアの大切さに気づけた。
・言葉で考えるだけでなく、心にひびくコラージュのパーツ集めを普段からしていたら、何かに気付くきっかけになりそうな気がします。
・コラージュは初めてでしたが、普段自分でも思っていないような発想が出てきて、実はこんなふうに思っていたんだという事に気づけた。
・漠然と思っていることや感じていることに、色々な話に出てきた言葉のおかげで気付けた気がします。

次回のいのちの学校東京は2月25日に開催されます。
テーマは「亡くなった人を想う」です。
次回からはいよいよ「グリーフを表現する」をテーマとした3講が始まります。

☆★ いのちの学校in東京 ★☆

日時: 土曜日 17:00〜19:30

2017年
А2/25 亡くなった人を想う
─3/25 アートを通じて表現する
 4/22 「思い出の場所」詩
 5/13 お坊さんと「死」について学ぶ
 6/17 日常で出来るグリーフワーク
 7/15 未来ビジョン
 
会場: リヴオンオフィス Ohana
東京メトロ千代田線・京成線町屋駅より徒歩7分
詳しい行き方はコチラをご覧ください。

対象:グリーフについて学びたい方ならどなたでも

参加費: 各回2000円 
※経済的にしんどい方はご相談ください。

参加方法: 事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。
また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。

学んだことがある人も、ない人も
誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も
どんな方でもいらしていただけます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

☆★名古屋も毎月<開催中>です。★☆

(事務局:但馬香里)
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2017.01.07 Saturday
【開催報告】東京第5講「自分をしらない自分をしる時間」
東京都荒川区にありますリヴオン事務所「ohana」にて、
グリーフケアの学びあいの場『いのちの学校@東京第3期」第5講が開催されました。

私はリヴオン事務局で働いております但馬と申します。
今回も講座の内容とご参加者の感想の一部を私から紹介させていただきます。

第5講のテーマは「自分をしらない自分をしる時間」でした。
私以外に7名の方にご参加いただきました。
ファシリテーターは「よこさん」こと、水口陽子さんです。

●オープニングQ

はじめに、日常の空間からこの場に入っていくための問いに答えながらチェックインをしていきます。
今回のオープニングでの問いは「今の気持ちを空模様にしてみると・・・」。
青空、うっすら曇り空、厚い曇り空・・・と色々な空模様が出てきました。

●ジョハリの窓 カードゲームのワーク
同じテーブルに座った方々に予想してカードを1枚選んでもらい、答えを明かしていくゲームです。
初対面でも意外と意見が一致したり、意外な答えだったり・・。
楽しいワークで、「おー」「えー」という声が各テーブルから聞こえてきました。

自分も他人も知っている自分 Open Self
自分だけが知っている自分 Hidden Self
他人だけが知っている自分 Blind Self
自分も他人も知らない自分 Unknown Self

誰でも、人にはこの4つの側面があります。
「Open Self」が大きくなると生きやすくなると言われているそうです。
どうすれば大きくなるのか、その可能性について考えることができました。
同時に、人にはなかなか共有できないことを全てを明かすことが、生きやすさに繋がるわけではないとも。
安心して開示できる人や場で明かすことや、そもそも自分がどうしたいのかに気づくことが大切とのことでした。

私が一番心に残ったのは「Unknown Self」という未知の窓。
「可能性を秘めている部分で、アートやカウンセリングなどで無意識からOpenに変化
することがある」という言葉になんだかワクワクしました。



●Who are you? 
2人1組となり、3分間「あなたは何者ですか?」と問いかけ続けるワークです。
最初は外面的・社会的な側面からの答えも、2分も過ぎると、より考え方や価値観など
内面的な部分の答えに変化していく気がしました。
3分でも長いと感じましたが、10分やることもあると聞いて、ちょっと試したくなりました。
10分答え続けたら、いったいどんな自分が出てくるんでしょう・・。

●ハイポイントインタビュー
今までの人生で自分が最も生き生きした、輝いたと感じる、最高の体験を思い出について、
2人1組となり、インタビューしていくというワークです。
聞き手は簡単な文章にまとめ、発表を行いました。

最高の体験を思い出し、語る。
その中で改めて、「自分の良いところ」はどこか、どんな時に発揮できるか考えました。
よこさんの「大切な何かを『失う』という経験をすると、今まで以上に欠けたところへ目がいきがちだけど、
自分が出来ていることに目を向けることも、これからを生きるために大切にしたい視点」という
言葉に改めてハッとしました。



●3つのワークを終えて
3つのワークは、まさに「自分をしらない自分をしる時間」になりました。
自分自身の状態を知ることは、自分自身を大切にする=セルフケアの第一歩だそうです。

●クロージングQ
このいのちの学校の場から、日常へと帰っていくためのチェックアウトの時間。
クロージングの質問は「今改めて、気持ちを空模様にしてみると・・?」。
第4講の感想とともに共有しました。
厚い雲が薄くなったり、雲の隙間から光がさしたり・・そんな変化があちこちから聞こえてきました。


〜参加された方の感想〜
・「自分の輝いていた時」などということは今まで考えたこともなかったし、ないと思っていました。
しぼり出して答えた感じですが、楽しかったです。
・今日は直接グリーフのことは扱いませんでしたが、「自分の輝いていた時」を話して、聞いて、
あたたかい気持ちになったので、これもまたグリーフワークなんだなと感じました。
・ハイポイントインタビュー、前向きな気持ちになりました。
・「Who are you?」にしろ、「ハイポイントインタビュー」にしろ、自分では思ってもいななかったことを
話している自分にびっくり。
・ワークの中に自分をただよわせられた感じです。仲間のなかで受けとめられているという安心が
心地いいようです。
・今日のワークを自分でも持ちかえって、友人たちとやってみたいと思いました。
・グリーフケアは死別のみではないという事ですが、この回では失くした自信や明るい自分を
とり戻せるような気持ちになりました。


次回のいのちの学校東京は1月28日に開催されます。
テーマは「自分自身を大切にする」です。
グリーフを学び、様々な形で表現する前に、
「自分自身を大切にすること」というテーマでの3講がありますが、そのラストの回となります。
身体をリラックスさせて、自分自身を知り、そしていよいよ「自分自信を大切にする=セルフケア」の
総仕上げの回となります。

☆★ いのちの学校in東京 ★☆

日時: 土曜日 17:00〜19:30

2017年
Α1/28 自分自身を大切にする
А2/25 亡くなった人を想う
─3/25 アートを通じて表現する
 4/22 「思い出の場所」詩
 5/13 お坊さんと「死」について学ぶ
 6/17 日常で出来るグリーフワーク
 7/15 未来ビジョン
 
会場: リヴオンオフィス Ohana
東京メトロ千代田線・京成線町屋駅より徒歩7分
詳しい行き方はコチラをご覧ください。

対象:グリーフについて学びたい方ならどなたでも

参加費: 各回2000円 
※経済的にしんどい方はご相談ください。

参加方法: 事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。
また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。

学んだことがある人も、ない人も
誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も
どんな方でもいらしていただけます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

☆★名古屋も毎月<開催中>です。★☆

(事務局:但馬香里)
| okaku-terumi | いのちの学校 | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2016.12.19 Monday
【レポート】名古屋第6講「自分自身を大切にする」&1〜5講振り返り
こんにちは。いのちの学校in名古屋、運営メンバーのいとうたえです。


写真一番右です。

いつも受付周辺で参加者の皆さまをお迎えしておりますので、
お顔を覚えてくださる方もあり、うれしく思っております。

さて、昨年7月から始まった『いのちの学校』in名古屋も、
新たな年の始まりと共にちょうど折り返しを迎えましたので、
今回は、第1〜5講を簡単に振り返るとともに、
12月に開催した第6講のレポートをお届けします。



記念すべき第1講『「失うこと」について学ぶ』は、7月14日に開催しました。
遠くは岐阜県や三重県からも足を運んでいただき、36名の方にご参加いただきました。
グリーフの学びの第一歩として、基本的な知識を学び、簡単なワークで自分のグリーフを表現しました。参加者の方々はとても熱心で、この講座への関心の高さを感じました。


第2講『イロイロな感情と反応』は、8月29日に開催し、前回に続いて参加してくださった方、初めての参加の方、
あわせて21名の方にご参加いただきました。
「大切な人やものなどを失ったときに生まれてくる感情」を色や形で
表現するワークや、「大切なひとをなくした人のための権利条約」を通じて、
参加者の方々がそれぞれの今をふりかえり、自身の気持ちや在り方に気付く大切な時間となりました。


第3講『トラウマを学ぶ』は、9月26日に開催し、17名の方にご参加いただきました。
ゲストに水口陽子さんをお迎えし、体験談をお聞きするとともに、グリーフとトラウマの関連性、
感情の表現方法や、フラッシュバック、トラウマ反応への対処方法などについて、
簡単なワークを体験しながら学びました。
トラウマという少し重いテーマで、専門的な内容での学びでしたが、参加された方は熱心で、
それぞれに、ご自身や周囲の方の心と向き合う際の気付きを得られていたようでした。


第4講『身体とつながるヨガ』は、10月25日に開催し、13名の方にご参加いただきました。
特別講師として、野村由未来(のむらゆみこ)さんをお迎えし、セルフケアのための
ヨガをご指導いただきました。ヨガをやったことのない方も多数いらっしゃいましたが、
由未来先生の柔らかな指導を通じて、それぞれの身体や呼吸の状態に気付く時間となりました。


 第5講『自分をしらない自分をしる時間』は、1月21日に開催し、13名の方にご参加いただきました。
カードゲームやインタビュー形式のワークで、自分のイメージを確認したり、
新たな自分に気付いたりすることができました。自分のいろいろな面を
見つめ直す時間にもなった様です。


 
そして、第6講「自分自身を大切にする」は、12月19日に開催しました。
年末、行事も多く、慌ただしい時期のためか、集まったのは4名でしたが、
既に何度もいのちの学校に通ってくださっている方々でしたので、
とても和やかに温かい雰囲気の中で進められました。 


● オープニングQ・ファシ自己紹介
日常の生活を離れ、いのちの学校に入っていくための大切な時間。
今回の質問は、「今の気持ちを形に表すとしたら?」。
まる、さんかく、しかく、でこぼこしているけれどとがってなくて…
のような複雑な形も。ほんのひと時ですが、今の自分を見つめ、こころのままを表現しました。


● セルフケアとは…
はじめに、「セルフケア」と聞いて頭に浮かぶことを挙げてもらいました。
癒しや自分自身を大切にすることなど、各々の表現は異なっても、
自分に優しくするという点で何か共通のイメージを描いているようでした。
その後は、セルフケアがどんな時に、なぜ必要なのか、などについて、
グリーフケアとの関連を交えながら学んでいきました。



自分にとってのセルフケアを書き出して比較してみると、寝るやお風呂など、
日常的にできることを挙げられた方が多くみえました。
慌ただしい一日のほんのひと時を味わうことで、簡単なセルフケアができるようです。
また、一人でするか大勢でするか、内面的か身体的かでみると、同じ行動でも少しづつ位置づけが違っていました。
参加者の方々からは、他の方のセルフケアに共感して分でも試してみたい
という声が上がっていました。自分にとって、どんな時に誰と何をするのが気持ちよいのか、
いくつかの選択肢を持っていると、いろいろな場面でセルフケアに取り組めるのが良いと思いました。

 
● セルフケアの地図
後半はコラージュを使ったセルフケアの地図を作製しました。
大きな画用紙にぼんやりと浮かぶ地図模様。その上に描くのはスタートとゴールと
その間にあるいくつかの道しるべ。

どこから始まりどこがゴールで、途中どんな道を通るのかは自由。
できあがった地図は、いくつかのキーワードを辿りながらセルフケアのゴールを目指す、自
分にとっての道案内となります。


製作時間は30分ほどでしたが、みんなほぼ無言。直線の道、くねくねの曲道、
行ったり来たりの矢印、道しるべにはそれぞれのイメージできれいな写真や
言葉を飾って。素敵な地図ができあがりました。

もっと時間が欲しかった…と、まだまだやり足りないこともあったようですが、
皆さんの真剣なまなざしと、夢中になってキラキラ輝いている様子が印象的なひとときでした。 

● クロージング
いのちの学校が終わりを告げ、日常に戻っていくための時間です。
質問は「今日残り1日でできるセルフケアを3つ考えてみてください。」でした。
今回の学びを通じて感じたことと共に、今日できるセルフケアを言葉にしていきました。
今日のワークで夢中になれたこと自体がセルフケアになりましたという言葉と
皆さんの笑顔で、最後まであたたかく過ごすことができました。



=== 次回のお知らせ ===

第7講 「亡くなった人を想う」

内 容: 亡き人へ想いを向けて、アートや言葉を用いたワークをします。

と き: 1月23日(月) 18:30〜21:00 (受付時間18:00〜)

ところ: 白鳥山 法持寺
(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分
※境内と近隣に駐車場があります。

参加費: 2,000円
| okaku-terumi | いのちの学校 | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2016.12.10 Saturday
【開催報告】東京第4講「身体とつながるヨガ」
東京都荒川区にありますリヴオン事務所「ohana」にて、
グリーフケアの学びあいの場『いのちの学校@東京第3期」第4講が開催されました。

私はリヴオン事務局で働いております但馬と申します。
今回も講座の内容とご参加者の感想の一部を私から紹介させていただきます。

第4講のテーマは「身体とつながるヨガ」でした。
私以外に6名の方にご参加いただきました。
ファシリテーターは「よこさん」こと、水口陽子さんです。

●オープニングQ

はじめに、日常の空間からこの場に入っていくための問いに答えながらチェックインをしていきます。
本日、オープニングでの問いは「今の気持ちを身体で表すとしたら?」。
腕を振って走る様子や、ぐたーっと力を抜いたり・・。
1つの輪になり、今の気持ちを身体で表現しながら、簡単な自己紹介を行いました。



●自分自身を大切にすること〜身体につながるヨガ〜

前回までの講座でグリーフについて学んできました。
第4〜6講では、その後の「グリーフの表現する」講座に入る前に「自分自身を大切にする」ということを学びます。
第4講では特別講師の野村由未来さん(以下、ゆみこ先生)をお招きして、
ヨガを通して自分自身に安心するホッと力のぬける時間を学びました。

●「ヨガのイメージは?」

まず、ヨガのイメージを参加者の方に書き出していただき、テーブルに貼っていきました。



体がやわらかい、リラックス、体のつまりのおそうじ、呼吸・・・等、様々なイメージする言葉が出てきました。
ゆみこ先生が、その一つ一つの言葉から、説明してくださいました。
「ヨガは体がやわらかいイメージですが、硬くてもできます。その人なりの刺激があれば、そこまででいいのです。
無理をしなくていい、痛いところまではやらなくていいです。」
「呼吸に集中することで、自分の内側に意識を向けていきます。日常、内側よりも外側に意識が向いている人が多いです。」

そして、実際にゆみこ先生の指導のもと、ヨガを体験しました。

●ヨガを終えて・・

この講座で「システマティックに安心に至る」という言葉がすごく胸に残りました。
私自身、心も体も同時にリラックスするという時間は、日常ほとんどありません。
ゆみこ先生の説明する心地よい声を聞きながら、自分の呼吸に集中し、
身体のあちこちをほぐしていくと、「無」に近い気持ちになり、最後には記憶がなくなり眠ってしまっていました。

こんなに何も考えずにリラックスするという体験は私にとって、相当に久しぶりの時間でした。
先生の言葉通りに身体を動かしていたら、きちんと安心に至れたのです。
それは「システマティックに安心に至れた」という体験でした。

前回の講座でトラウマの記憶は8割が身体に2割が脳に蓄積されると言われていることを学びました。
アメリカではトラウマのケアにヨガが使われているそうです。今日の体験を通して、そのことにも納得でした。



ヨガを始める前に「今日はサボる方法を覚えて帰ってください」とゆみこ先生は仰いました。
「がんばり癖のある人は常に心も体も緊張状態にあります。」と。
この現代社会には、サボることが苦手な人達で溢れていると思います。
「がんばらなくていいヨガ」「気持ちのよいところで止めるヨガ」はそんな人たちに「サボる」ことの大切さを教えてくれます。

そして、実際に身体を動かしてみると、右だけ痛かったり、左右の足の向きが違ったり・・。
自分の体に対する気づきも多かったです。

自分の身体や心に意識を向けることは、自分自身を大切にするというセルフケアの第一歩だそうです。
このようなセルフケアの方法を知れたこと、セルフケアの時間を持てたことが嬉しかったです。

●クロージングQ
このいのちの学校の場から、日常へと帰っていくためのチェックアウトの時間。
クロージングの質問は「これから1か月の間に、身体にやさしいことでしたいこと」。
第4講の感想とともに共有しました。

〜参加された方の感想〜
・ヨガで身体をほぐす事だけでなく、日々、自分ががんばりすぎていた事や緊張していた事に気付きました。
・自分をいたわる大切さに気づきました。
・非日常を感じる大切さが分かった。リセットできる。心の習慣性を変える事ができる。
・体の状態を知ることができたように思う。

次回のいのちの学校東京は1月7日に開催されます。
テーマは「自分をしらない自分を知る時間」です。

☆★ いのちの学校in東京 ★☆

日時: 土曜日 17:00〜19:30

2017年
ァ1/7  自分をしらない自分を知る時間
Α1/28 自分自身を大切にする
А2/25 亡くなった人を想う
─3/25 アートを通じて表現する
 4/22 「思い出の場所」詩
 5/13 お坊さんと「死」について学ぶ
 6/17 日常で出来るグリーフワーク
 7/15 未来ビジョン
 
会場: リヴオンオフィス Ohana
東京メトロ千代田線・京成線町屋駅より徒歩7分
詳しい行き方はコチラをご覧ください。

対象:グリーフについて学びたい方ならどなたでも

参加費: 各回2000円 
※経済的にしんどい方はご相談ください。

参加方法: 事前申込は必要ありません。当日会場に直接いらしてください。
また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。

学んだことがある人も、ない人も
誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も
どんな方でもいらしていただけます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

☆★名古屋も毎月<開催中>です。★☆

(事務局:但馬香里)
| okaku-terumi | いのちの学校 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |