New Entries
Archives
Categories
Recent comment
  • 【開催報告】ファシリテーター養成講座第3期in名古屋
    大森 智子 (12/03)
  • 【知多】【開催レポート】グリーフサポート連続講座in知多第3講「お寺×グリーフサポート」
    庄司惠久美 (07/23)
  • 【お知らせ】10月のつどいば京都・東京
    たむらともみ (10/14)
  • 【お知らせ】9/24(土)お寺からつながるグリーフケア in北海道
    アカネ (09/20)
Profile
Admin
Seach this site


2017.02.21 Tuesday
【レポート】いのちの学校名古屋第8講「アートを通じて表現する」

こんにちは、いのちの学校in名古屋、運営メンバーの「まっちゃん」こと松野尾浩慈です。


DSC01464.jpg

前回と今回、次回の3講は、「グリーフワーク」というものを中心に学び、体験していくことが大きなテーマになっています。

グリーフワークとは「亡くした人の事を大切にする時間/グリーフを抱えた自分自身を大切にする時間」のこと。そうした時間を持つことで、自らのグリーフを少しずつ抱えやすくしていったり、完全には癒えることのないグリーフとも向き合っていく力をつけていくことです。

 

人によって、いろいろなグリーフワークのかたちがありますが、前回は「亡くなった人に向けて手紙を書く」というワークでした。自分にしっくりくるものは人それぞれ、タイミングによってもちがうのかもしれません。

 

今回は言葉に書き出すという表現とは別の表し方をしてみようということで、「アートを通じて表現する」回でした。

いつもは運営サポートと記録係で写真撮影中心な私も、今回はワークに参加できました。自身の体験も交えながら、さっそくレポートしていきます。

 

 

●オープニングクエスチョン

毎回はじめに、日常の生活から「いのちの学校」の時間と場に入っていくためのオープニングQという質問に答えていくのが恒例なのですが、今回はここからすでに「アート」が始まっています。

 

「今日食べたものを描いてみよう」それぞれ目の前に八つ切りの画用紙に大小の円が描かれています。これをもとに今日食べたものを描いてください、というものでした。しかも条件がつきます。それは……利き手じゃないほうの手で描くこと!?

まずは朝ご飯、昼ご飯を思い浮かべてみました。すぐに描き始めたのですが、利き手ではないのでコントロールが利きませんが、時間内に何とか収まりました。


DSC01524.jpg

(補足 一応焼きそばとコーヒーです)

その後、画用紙をもっていつものように円になって一人ひとりが話していきます。みなさん、苦戦された方も多いようでした。



DSC01405.jpg

さて、あえて利き手でない方の手を使う狙いは、これからの時間は上手い下手を比べる場ではないということを体験してもらうこと。あえてコントロールが利かないようにすることでどんな表現が出てきてもいい場という受けとめが参加者の皆さんにも伝わっていったように感じました。

 


●約束の共有 

いのちの学校では、参加者のみなさんに安心した場を提供するため、毎回約束の共有をしています。今回は「アート」の回ということで、特に比較や評価の場ではないことが確認されました。


 

●アートワークについて

いよいよメインの「アート」を通じた表現に入っていくのですが、その前にファシリテーターより気をつけること(心構え)の共有がありました。ここからのワークは美術の授業のようなものではなくていいということ。他人からの見た目を気にすることなく、自分自身のグリーフと向き合い表現に出す場であること。ワークの最中であったり、終わってから、周りの参加者と感想をシェアしながら感じたことや、心の動きを大切にしてほしいことなど。

 

「アート」というと学校での経験から、「絵を描くのが苦手」と思ってしまう人も多いのですが、今回はそういった場ではなく、自分のグリーフと向き合い「グリーフを表現する」ということが大事だという共有の後にワークに入っていきました。

 

 

●アートを用いたグリーフワーク

今回のワークは「グリーフの物語を描く」というものでした。最初に「失った人・もの」を思い浮かべてもらい、それについてのグリーフを物語として描いてもらいます。画用紙に表現していくのですが、物語を4つの領域で描いていきました。

 

具体的な「失った人・もの」が決まっても、なかなかイメージがわかない人も多いため(私も浮かんでこなかったです)それぞれの領域に線、丸、四角、三角のモチーフが薄く描いてあります。これをきっかけとして用いてもいいし、使わなくても構わないということでした。

 

ワークの時間は、自分自身のグリーフと向き合う時間です。私は祖父が17年前に亡くなり、それからの自身のグリーフを思いながら表現しました。

 

皆さん黙々と手を動かします。


広々としたところでやりたい方もいます。それぞれが自身に向き合いやすいやり方でワークを進めていきます。


ずっと向き合っていると、想像以上に負担がかかっていることもあります。

今回はワーク中にそれぞれ自由に休憩が取れるようになっていました。私も気分転換のつもりでチョコレートと梅こぶ茶で一息ついたのですが、思った以上に身体に染みていく実感がありました。自身のグリーフに向き合う場というのは、ふだんは奥底にあるものを表面化する場面もあり、ゆらぎが生まれることもあります。それも含めて大切なことだと思っています。

 

時間はあっという間に過ぎていきました。完成と言いきれなかった方もいるかもしれませんが、自身と向き合う時間を大切にしているので、大切なのはそのプロセス。時間内に仕上げることが目的ではありません。もちろん描きあげたい人は持ち帰って仕上げるもよし、このワークがしっくりきた人は別の機会にあらためてやってみてもいい。

 

グリーフワークにはさまざまな方法があります。私にとって「いのちの学校」は、自分にとってしっくりくるやり方はどんなものなのか、体験の中で見つけていくことのヒントをもらえる場になっていると感じました。





描き終えた後は、グループ内でシェアしました。できあがった作品の解説であったり、ワークの中で気づいたことや感想を共有しました。

「最初は何を描こうかと悩んだけれど、途中からは勝手に筆が動いた」

「自分がグリーフに対して感じている色が、アートの表現として出してみて初めてわかった」

「物語に合わせ、背景のトーンが暗いものから明るくなっていく(系統は同じブルートーン)」

などなど…。人によってさまざまな気づきがあることを感じました。

 

私のグループ内のみなさんは、ストーリーに合わせて4つの領域を一つひとつ作っていかれたとのことでした。一方私は一つひとつ完成させるのではなく、途中でも次のものに移って、それが別のところにも働くような手順でした。

(具体的な作品がないとわからないので恥ずかしながら私の作品シェア)

 

たとえば、丸がモチーフのところは「溶けこんでいく」イメージだったので、最初は黄色の濃淡だけで描いていたのですが、ほかの絵を進めるうちに溶け込む色は黄色だけじゃなくていいなと感じて別の色をいれたり。

 

上手い下手の評価ではなく、ほかの人と同じところやちがうところを聞かせていただきながら、自身の気づきが生まれるような場になりました。


その後の全体シェアの時間においても、それぞれができあがった作品の背景を語ってくださいました。一人ひとりのエピソードに参加者全員が耳を傾け、この場を大切にしていることをあらためて感じました。



●キャンドルセレモニー

その後、クロージングなのですが、オープニングがふだんと違ったのと同様、クロージングもいつもとはちがうかたちでキャンドルセレモニーで場を閉じていきました。

 

本堂に移動して、薄明かりの中、円を作ります。円の中心にはメインのキャンドル(今回は縁あって和蝋)、その周りにある小さなキャンドルに参加者一人ひとりが灯をともしていきます。その際、先ほどのワークで心傾けた相手に対しての言葉をおいていきます。

言いたかった言葉がたくさんの人もいれば、一言だけの人もいます。言葉をかけるのはとてもエネルギーが必要なので、長く考えても声に出てこない人もいると思います。


一巡してファシリテーター含め全員の灯がともりました。参加者全員がそれぞれ大切な存在に対して真摯に向き合う場をもって今回のいのちの学校の場が閉じていきました。

 

最後に中心に寄って、自分のキャンドルを吹き消しました。


静かに場は閉じられ、それぞれが日常に戻っていかれました。

 

帰りがけに再来月の第10講「お坊さんと死について学ぶ」での質問を受付ました。いのちの学校の人気回でもある、僧侶とともに考えるグリーフケアの回にむけても準備も着々と進んでいます。




 

いのちの学校in名古屋 第9講「『思い出の場所』詩」

 

と き:  3月29日(水)18:30〜21:00(受付時間18:00〜)

 

ところ: 白鳥山 法持寺

(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

 地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、

 JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分

※境内と近隣に駐車場があります。

 

テーマ: グリーフワークを人と共におこなう 

 

参加費:  2,000円

※経済的にしんどいかたはご相談ください。

 

参加方法:

事前申込は必要ありません。

当日会場に直接いらしてください。

 

| okaku-terumi | いのちの学校 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
Comment









Trackback
URL : http://okakuterumi.jugem.jp/trackback/124