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2017.06.08 Thursday
【開催報告】大阪子どもや若者のグリーフケア・プログラム連続講座:第1講目

ワーク風景2

                                               photo by 坂上彰啓

 

4月23日(日)大阪市難波別院にて、「子どもや若者のグリーフケア・プログラムを学ぶ3回連続講座」がスタートいたしました。本講座は、『マイ大阪ガス Social Design+ 助成企画』として、親や兄弟、姉妹、身近な人を亡くした子どもや若者を関わり合うために必要な知識とあり方、プログラムのファシリテーションを学ぶことを主軸とした内容となっています。

開催の様子を水口よりご報告させていただきます。

 

講座概要

◎ 本講座誕生の経緯・子どもや若者のグリーフケアへの想い

◎ 講座の目的・主催団体リヴオンについて

◎ グリーフの基礎的な学び・グリーフワーク体験

◎ 遺児や遺児家庭が抱える困難と課題・ニーズ

◎ 子ども・若者のグリーフについて

 

本講座の目的

今回の講座は、

★若者や子どもにとっても「グリーフケア」が当たり前にある社会に近づくこと

★一人でも多くの人が若者や子どものグリーフケアのプログラムを知り、学べる機会を届けること

★場から生まれる学びや学び合いがそれぞれのこれからの一歩を歩みやすくなること

以上をGoalにおいて開催をしています。

 

その背景には、「いつ・だれを・どのような形で亡くしても、その人が必要とするサポートに確実につながる社会」の実現を目指して活動しているリヴオンにとって、特にグリーフケアの情報や機会を届けたい「身近な人の死を経験をした子どもや若者」への想いがあります。リヴオンの紹介と共に講師の宮原、ファシリテーターの水口それぞれの想いを、はじめに共有していきました。

 

 

講座のはじめに全員でひとつの円になって、日常の空間からこの学びの場に入るためのチェックインのような作業をしました。自分の状態を知るための作業として「今の体と心の調子を10段階で表すと」という問いに答えていただきました。楽しみにしていたから高い方もいれば、前日疲れる用事があって低いという方。また数字で考えたことがなかったので、思い浮かばないと言う方も。ひとりひとりの状態をみんなで確認し合いました。

 

定員を超える22名のご参加者は、医療関係者・宗教者・会社員など様々な業種に勤めておられ、初めてグリーフについて学ぶと言う方やこれから場を開きたい方から、すでに専門的にも学ばれ現場でも活用していると言う方まで、幅広い参加者層となりました。

 

◎グリーフについての基礎的な学び

講師宮原

講座の概要と目的を共有してから、「グリーフ」についての基礎知識を学んでいきました。担当したのは、2011年に石巻で開催されたグリーフを学ぶ連続講座『いのちの学校』を代表尾角とともに開催した、臨床心理士の宮原俊也さんです。

 

現在は関西の施設に勤務をしているということから、今回再び共に開催をすることが実現しました。グリーフの学びの中でも、私たちリヴオンが大切にしている「個別性」について、実際に出会われたご遺族の言葉や詩などで、丁寧に説明をしていただきました。

 

all

記録係として同席していたリヴオンのデザイナー坂上は、グリーフケアの講座に初めての参加でした。印象に残った言葉について聞くと、「喪失状態から回復へ一直線に向かうのではなく、その間を行き来する」とのこと。

 

坂上:グリーフは完治という概念が重要なのではなく、喪失と回復の間を行き来しながらゆっくり時間をかけて自分の状態を受け止めていくことが重要なのかなと思いました。また大人もですが、子どものグリーフケアで大事なのは『どんな感情表現をしても良い』ということが伝わること。そのために実際に同じような経験をした人と話したり、体験談の本を読むなどもよいという、グリーフケアにおけるヒントを知ることができました。

 

 

グリーフの感情を表現する手立てのひとつとしての『グリーフワーク』も、今回は自分の喪失体験を思い出しながら折り紙をちぎって枠の中に貼り付けていくアートのワークを体験していきました。早速紙を貼り付ける人、白紙に描かれた枠をじっと見ながらたたずむ人、お一人お一人の「自分の喪失との向き合い方」が、そこにありました。

 

◎遺児が抱える困難や課題・ニーズ

yoko

「遺児が抱える困難や課題・ニーズ」というテーマでディスカッションするグループワークを行いました。担当は、リヴオンの理事でもありファシリテーターの水口陽子です。まずは「遺児や遺児家庭が抱える困難や課題」について受講生同士で、議論を見える化する『ファシリテーショングラフィック』の手法でメモをしながら話し合いを深めていきました。

 

IMG_8622.jpg

話し合うテーマは「事故でなくした」「自殺でなくした」「病気でなくした」「兄弟をなくした」から、グループごとにテーマを選んで話し合いました。それぞれで想定される困難や課題を出し合った後は、「遺児や遺児家庭のニーズ・必要な支援」についてもそれぞれで話し合い、グループごとに発表しました。

 

話し合いの時間に受講生たちは、どのグループも盛んにやりとりをしている様子でした。自身が経験をしたことがなくても「こういうことがあるのではないか」と想像力を駆使して言葉にしておられました。

 

 

◎グリーフサポートの活動をされているリヴの佐藤まどかさんのお話

IMG_8661.jpg

今回は実際に大阪で子どものグリーフケアプログラムの活動をされている団体の紹介として、『カウンセリングスペース リヴ』の佐藤まどかさんを招いてお話を伺いました。まどかさんは子どものグリーフケアプログラムのみならず、カウンセリングやシングルマザーの会など多岐にわたり、また地域とも連携して活動をしておられます。そのためご自身の活動のみならず、行政の支援状況などについてなど幅広くお話をしてくださいました。

 

 

講座最後の時間は、またひとつの円になっておひとりおひとり今感じていることと、改めて今の体と心調子を10段階で表していただきながら学びの場を閉じていきました。あわせて、この講座を受講しようと思った動機も聴き合い「なぜ、ここに来たのか」を知り合い、お互いを感じあう時間となりました。

 

坂上:実はこのチェックアウトの時間が、グリーフケアの現場の片鱗を体現していたのではないかと振り返りながら思いました。この場に来られる方は実際にグリーフケアの現場に出られている方であったり、家族をなくされた方であったりと、自分の想いや感情を持っておられる方なのだと思います。その想いをちゃんと表現しきれている方もいらっしゃれば、そうでない方もいるでしょう。このチェックアウトの時間は自分のことを表に出して良い「受け入れられる空気感」があり、みなさんは講座に来た理由やその背景など自分の思いの丈を話されているように思いました。

 

 

講座の学びと共に受講生同士の関係性も深まり、『子どもや若者のグリーフサポートのコミュニティ』が育まれていくことを願いつつ、次講も伴走していきたいと思います。

 

(記録:水口陽子)

 

| okaku-terumi | つどいば | 16:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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