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2016.09.26 Monday
【レポート】いのちの学校in名古屋第3講
いのちの学校in名古屋の運営メンバーで、ファシリテーターの五藤広海です。



岐阜県可児市のお坊さんですが、リヴオンとの出会いから
「このグリーフケアをもっと身近な場所で行いたい!」と思い、
ファシリテーターの養成講座を経て、この名古屋の講座では
ファシリテーターを担当させていただいています。


さて、いのちの学校の第三講は「トラウマを学ぶ」という内容でした。
また、今回はゲストとして水口陽子さん(以下、よこさん)をお迎えしながら、
野田芳樹さん(以下、杏さん)と僕(五藤広海)も
ファシリテーターとして参加し、三人体制でのいのちの学校となりました。


●どうしてトラウマを学ぶの?

まず、どうして、グリーフを学ぶ「いのちの学校」で、一つの回を
丸々つかってトラウマ学ぶのでしょう。

それは『大切な人を失うという体験そのものが、トラウマになり得るほど
精神的に大きなストレスを伴うこと』だからです。
(もちろん、時にはそうはならない死別もあります。
例えば、おばあちゃんが大往生で亡くなった。など)

だからこの回では、グリーフとトラウマが重なる部分を中心に学び、
実際にトラウマの反応が表れたときにどのような対応ができるのかという、
身を守ったりケアする方法についても学びました。


◆オープニングQ・リヴオンと本講座の説明・約束の共有

冒頭は、杏さんの進行で講座がスタートしました。

いのちの学校のはじまりには毎回、それぞれの日常の生活から、
この「いのちの学校」の学びの場へと入っていくための質問に答えていただきます。
今回の問いはトラウマ(虎・馬)ということで、「今の気持ちを動物で表すと?」でした。

つぎに、リヴオンの簡単な説明と、いのちの学校について、全講座の流れと
今回の「トラウマ」の回がどういう位置づけにあるのかを解説しました。
その上で、このいのちの学校が安全な場所として開かれるための約束をみなさんと共有しました。


◆グリーフの解説

はじめて参加される方へのグリーフの学びの導入として、
また何度か参加している方にとっても、簡単なおさらいとして
毎回「グリーフ」とは何かの解説をしています。

リヴオンではグリーフを「大切な人やものを失うことによって生まれる
その人なりの自然な反応・感情・プロセス」と定義していますが、
この言葉だけでもグリーフの大切な要素が詰め込まれています。

例えば「死別だけでなくて、ものを失うのもグリーフなんだ」とか、
「グリーフって心のことだけじゃないんだ」「どんなグリーフが表れても、
人それぞれで、自然なことなんだ」とか。たくさんの学びがある言葉です。


◆トラウマを言葉で表す/トラウマと非トラウマの違い

ここからは、よこさんにバトンタッチして、今回のテーマであるトラウマの内容に入っていきました。

最初に「トラウマ」という言葉についてそれぞれが考える時間をもちました。
「トラウマを別の言葉で表すとしたらどんな言葉になるのか」また、
「トラウマとトラウマではない辛い経験」はどう違うのか。
それぞれの中にある印象やイメージを言葉に変えて、表現してみました。


◆トラウマの定義・反応・影響

それぞれのイメージを語った上で、トラウマについて具体的に学んでいきます。
「トラウマ」は極度のストレスを体験することにより、受ける長期的な悪影響。
といった定義から、トラウマの反応として「5つのF」と呼ばれるものがあることを学びました。


◆感情の袋・感情を表現する
このセクションは僕が担当させていただき、スライドを使いながら
「感情の袋」についてお話しました。

傷付きによって生まれてくるイガイガな感情が蓄積していく上での
心や身体や頭の様子を「ふくろ」に例えて説明しました。

傷付きは怒りに形を変えて、自分を責めたり、爆発して誰かに向けられたりする。
そして押さえ込んでしまうと感覚が麻痺していくことや、身体がSOSを発信すること。
うつ状態を引き起こすこともあることなど、傷つきが生み出す悪影響を学び合いました。

そして、みなさんの感情の袋にそれぞれ目を向けて自分と向き合い、
感情を表現する(ためこまない)工夫について学びました。


<<参加者の感想>>
・自分の心と向き合えた時間だった
・トラウマを封じ込めて「ポジティブ」をここ最近やっていたので、良いタイミングで出せたなぁと思う



◆身近な人からのトラウマ体験の影響

ここからまたよこさんにバトンタッチです。

トラウマは自分自身の体験だけでなく、他人から聞いた話やテレビなどで見た
内容からも影響をうけますというお話でした。例えばよこさんはおばあちゃんに
「ハチに刺されて大変だった」という話を何度も聞かされて、
虫の羽音がすると身体がすくんでしまうそうです。



◆脳とトラウマ

脳のしくみとして、トラウマがどうやって引き起こされているのかを学びました。
具体的には、脳の中で快適・不快といった感覚を蓄積させる「アミグダラ(扁桃体)」と、
出来事や経験の流れを記憶する「海馬」という2つの器官が、トラウマに関係しています。
こうして「しくみ」を知ることも、トラウマと向き合う手立ての1つになるかもしれません。


◆フラッシュバックと対処法

フラッシュバックは、今起きている事がフックとなり、過去の記憶・出来事が
強い感情を伴いながら今ここで起きているように感じること。
参加者のみなさんには自分自身にフラッシュバックの経験はあったか、
もしあればどんなことだったのか、どんな状況だったのかを振り返っていただき、
実際にフラッシュバックが起きたときに対処する方法を学びました。

また、対処法として「今、目に見える物の名前をなんでも良いから言ってみる」
というものを体験しました。「ペン・畳・机・スクリーン」など、声に出してみる。
さらにシンプルなものとしては「手を叩く」というのもありました。
どちらも「いま、ここ」という感覚を取り戻していく手法です。

<<参加者の感想>>
トラウマとの付き合い方、対処の仕方が良くわかりました。
弱い自分との向き合い方を改めたいと思います。

<<参加者の感想>>
私のトラウマに向き合うため、書く作業がとても有効だった。



◆トラウマに対応するツール

トラウマに対応をするツールとして「身体」と「イメージ」について学びました。
トラウマを経験すると、身体の感覚が自分のものではなくなったようになることもあり、
身体のケアをすることによって感覚を取り戻していくという手法があります。

これは第四講の「身体とつながるヨガ」の回でも体験できることですが、
ヨガは現在アメリカの帰還兵がトラウマケアとして取り入れてる手法なのだそうです。

今実際に起こっている状況への対応としては、自分の周りに透明で丈夫なベールが
包んでいるイメージをして守るということ。
また、過去の経験から悪影響をうけている時に、過去の自分を助け出すイメージを
持つことで対応することができることを、実際にワークを通して体験していきました。

<<参加者の感想>>
・これまで、深く考えたことがないテーマについて知ることができました。
今日の内容を知っておくことで、この先、自分や他の人々をたすけることができるかもしれないと思いました。


◆PTG(外傷後成長)

ここでは、よこさんのFacebookの投稿を引用させていただきます。

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トラウマ研究でもPTG(外傷後成長)という考え方があって、それは
「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、
ポジティブな心理的変容の体験」と定義されています。

言いかえるとすると、「傷つきの経験をひとつの糧として生まれる、希望や力」。
これが、リヴオンがいつも大切にしている「グリーフから希望を」にもつながっていくなぁと。

私自身のことでお伝えすると、私は事故で突然に大切な人を失うと言うことを
経験しているので、今生きてることやこれからも生き続けるということが、
当たり前のことではないという感覚があります。

だから、自分や身近な人に何か起こるかも知れないという思いがふと浮かぶと、
それだけでものすごい恐怖で、一時期は子どもを朝小学校へ送り出すことすら苦しかったです。

ですが同時に、人と話したり聴いたり触れたり出来るということが、
とてもとても嬉しくて。とてもとてもありがたくて。
人と出会うこと、人と何かの場や時間を共有することが、すごく幸せなんですよね。

こう思えるようになったのも、夫との死別からのグリーフを、それにまつわる
トラウマを経ての自分だからだと感じています。
夫が生きていたら、今の自分はありえないだろうなぁと。。

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このような実体験をお話くださいました。

トラウマとなる出来事があったからこそ、起こってくるポジティブな変化や
人とのつながり。そういうこともある。あっていい。と知ることができました。



◆キャパシター

最後に、トラウマに対応するツールの1つとしても挙げられていた
「触れる」ということを実際に体験しました。

キャパシターという「指をにぎり、深く呼吸をする」というとっても簡単な方法で、
それぞれの指を握るだけで、こころのケアにつながるというものです。
詳しくはキャパシターインターナショナルジャパン(http://capacitarjapan.weebly.com/)
簡単で、短い時間でも、十分に実感できる方法なのでぜひ試してみてくださいね。


◆クロージングQ
講座の終わりを担当させていただきました。

クロージングの質問は「自分へご褒美をあげるなら何をあげますか?」。
感想をシェアして、みなさんそれぞれのご褒美をシェアしつつ場をゆっくりと閉じていきました。

今回はトラウマという専門的な内容で学びの範囲が多く、
また重いテーマということでしが、キャパシターやクロージングQなどで
温かい雰囲気の中で場を閉じていくことができたようにおもいます。


記録:五藤広海


=== 次回のお知らせ ===

次回の名古屋教室は、セルフケアへとテーマが移ります。
自分のグリーフ、失った人や失った物、失った自分に対して想いを向けて
様々な形で表現していくグリーフワークは、かなりエネルギーを使いますので、
その前に、自分の身体や心の状態に自分で気づき、手当てをする方法を探っていく3講です。

今回行われるヨガは、別名「温泉ヨガ」と呼ばれるほど
リラックス系のプログラムになっております。


写真(下)は、ファシリテーター養成講座で同プログラムを体験したときの様子です。


第四講 「身体とつながるヨガ」

と き: 10月25日(火) 18:30〜21:00 (受付時間18:00〜)
ところ: 白鳥山 法持寺
(愛知県名古屋市熱田区白鳥1丁目2−17)

地下鉄名城線「神宮西」駅より徒歩5分、JR東海道本線「熱田」駅より徒歩10分
※境内と近隣に駐車場があります。

ファシリテーター: 五藤広海・野田芳樹
特別講師: 野村由未来 
参加費: 2,000円

もちもの:
ヨガマットまたは大判のバスタオル
動きやすく裸足になれる格好(着替えのスペース有)

参加方法: 事前申込は必要ありません。
当日会場に直接いらしてください。
また、途中からの参加や一回のみの参加も歓迎いたします。
経済的にしんどい方はご相談ください。

こちらからチラシの詳細がご覧いただけます → チラシ


☆★いのちの学校東京も<開催中>です。次回は10/29(土)★☆
| okaku-terumi | いのちの学校 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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