New Entries
Archives
Categories
Recent comment
  • 【開催報告】ファシリテーター養成講座第3期in名古屋
    大森 智子 (12/03)
  • 【知多】【開催レポート】グリーフサポート連続講座in知多第3講「お寺×グリーフサポート」
    庄司惠久美 (07/23)
  • 【お知らせ】10月のつどいば京都・東京
    たむらともみ (10/14)
  • 【お知らせ】9/24(土)お寺からつながるグリーフケア in北海道
    アカネ (09/20)
Profile
Admin
Seach this site


2015.09.23 Wednesday
【お知らせ】いのちの学校@東京 第4講 自分のしらない自分をしる時間
いよいよ9月30日より今年の「いのちの学校」が開講しております。




石巻、京都、東京と三地域でこれまで開催されてきましたが
東京での二期目をこの度、開講することになりました。

グリーフケアについて学んでみたい
グリーフワークをやってみたい
知識だけでなくて、身体をケアする力や
言葉以外の表現をつかってグリーフについて
丁寧に触れていく時間もあります。

学んだことがある人も、ない人も
誰かを亡くしたことがある人も、まだない人も
どんな方でもいらしていただけます。

みなさまのご参加お待ちしております。

第四講は、セルフケアのテーマとして、バランスボールをつかって
身体を動かすワークもあります。どうぞ日頃身体を動かしていない方も
運動大好きな方も、ご気軽にご参加いただければと思います。

第四講 自分をしらない自分をしる時間


と き 11月11日(水)

ところ 増上寺会館  松・杉の間

     詳細mapはこちら

テーマ 自分をしらない自分をしる時間 

参加費 2,000円

持ち物 身体を動かすので、手足が動きやすい格好をしてきてください(もしくはご持参ください)

こちらからチラシの詳細がご覧いただけます → チラシ

| okaku-terumi | いのちの学校 | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2015.09.07 Monday
僧侶のためのグリーフケア連続講座 レポート【2】
「日々の一挙手一投足がセルフケアになる」


今回は、インタビューではなく、個々のワークの感想を元に
みなさんに報告をしたいと思います。

第二講は「自分自身を知る」というテーマでした
それぞれが、これまで自分に経験してきた喪失とグリーフを
振りかえる時間や、自分自身を大切にするセルフケアの力を
育むプログラム。


◆チェックイン(チェックアウト) 「今の気持ちを色で表すと?」
同じ青でも「この窓から見える空の色」「海に行ってきた青」など
人によってでした。



いつものように円ではじまり円で終わる、誰かがえらいわけではなく
等しくみんなが先生、みんなが生徒な場。

◆ロスライン
人生でこれまで経験してきた様々な喪失体験と、その時感じた
グリーフを表現してもらいました
喪失といったときにペットや身近な人の死別はもちろんのこと
失恋や、大事にしていた漫画を捨てられたことなど、一人ひとり
の中で経験した大切な喪失を振りかえるきっかけになりました。


人生のラインもまっすぐに描く人もいれば、ぐるぐると描く人も。人それぞれ。


Cさん
「自分の中で子供時代の体験がいまだに大きかったことに気づいた」

Sさん
「幼少期のグリーフは思い出せませんでしたが、自分の今までの
様々な苦しみや、その際どのようなことで立ち直ったのか?を
客観的に見られて、「おい若造! 悩みすぎだよ」と今の自分が
言っているようにも思えて、今はセルフケアができているんだな
と思いました」


二人一組で分かち合います。


◆レクチャー

セルフケアとはそもそもどんなものなのか、みんなでまずはイメージを
出してもらったり、講義をしたりしました。
特に「なぜセルフケアは重要なのか」「共感疲労」を力を入れて説明
しました。

Tさん
「全五講のうち、丸々一回を「聴く、癒す」ではなく「自分を知る」ことに
費やされたことに、改めて驚かされました。それだけ大切なことなのでしょうね」


Awareness (気づきの力)

ケアの際にもとても重要となる自分自身を外から観る力として
Awareness(気づきの力)というスキルを学びました。

Mさん
「客観的に自分を見る」という行為は方法がわからなくて、どうしていいのか
迷っていましたが、意外と単純な方法でも自分のことを見られるという発見が
できました。

他者のグリーフを聴いた時に身体の中に起こる反応を描きこみ、オノマトペ
(擬音語・擬態語)で表現してもらいました。
身体の反応を見る力をもつことも大事なセルフケアのベースになります。


ボディスキャン


◆セルフケアの地図
アートワークで、自分自身に必要なセルフケアのキーワード(自己肯定、安心
信頼、愛等など)をマイルストーンに置きながら、自分のためのセルフケアの
地図を完成させていくというもの。
コラージュにみんな時間が足りない!ほどに熱中していました。


地図の形も様々。持ってきた雑誌も、仏像いっぱいの人もいれば、旅行や雑貨の人も。



コラージュを終えてから三人一組で共有タイム。



並べてみると圧巻でした


◆セルフケアの傾向を知る

それぞれがこれまで行ってきたセルフケアを挙げていきます。
「内面的/身体的」「個人的/社会的」という2つの軸で分類。
同じ座禅や映画鑑賞であっても人と行うのが好きな人、一人でという人
ちがいが出てくるのが興味深いところです。


軸のどこにするかを悩みながら、ひとつひとつのセルフケア項目を貼っていきます。



鑑賞タイム。みんな他の人のアイデアも「いいね!」と新たなセルフケアを獲得。


Yさん
「セルフケア」というものを今まであまり意識したことがなく
あったとしても、座禅や写経など、敷居の高いものを想定して
いました。しかし、セルフケアは身近な行為、何気なく行って
いることがそれに結びつくのだという考え方に変わり
「一挙手一投足が自分の癒しになるような生活」を今後心がけて
いきたいと思います。

◆お寺ならではのセルフケア
最後にお寺ならではのセルフケアを話し合い、発表しました。
たくさん出てくるのと共に「座禅」もあれば「阿字観」など
宗派ならではの違いも出てきます。


中には「美坊主」というものもありました(笑)


仏教はそもそも「苦」への応答からはじまっているから全てセルフケア?!
と思わせられるような発表でした。

全体を振り返ってこんな感想もありました。最後にご紹介しておきます。

Jさん
「セルフケアができないのに相手をケアできるわけがない」
という言葉にすごく納得しました。スキューバをやったことが
ない人にスキューバを習いたいかという話は正にその通り」
Kさん
「忙しくて、気がつくと一番自分自身が疲れていることに
気がつかない時がある」

どうでしょう、第三講までにみんなどんなセルフケアを
できたか、報告が楽しみです^^


写真、校正:水口陽子、向坂くじら
文章:尾角光美
| okaku-terumi | - | 19:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |